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クラウドに賭ける「移す」「つなぐ」「つくる」「生かす」にチャンス
出典:日経ソリューションビジネス2009年8月15日号
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(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) クラウドコンピューティングの時代が幕を開けた。大手ベンダーのクラウド提供も相次ぐ。ネットの向こうにあるソフトやITインフラをサービスとして使う。これを前提にした全く新しいソリューションが求められる。中堅・中小SIerにとっては、事業を拡大する絶好のチャンスだ。先進ベンダーは、既にクラウドの存在を前提にソリューションを構築する「クラウドインテグレーション」の世界に飛び込み始めた。 「クラウド関連の案件は、途切れることがない。売り上げは前年から2倍増している」。ウフルの園田崇代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)は、クラウドインテグレーションの手応えをこう話す。 同社は社員数がわずか12人のSIerである。成長を支えるのは、セールスフォース・ドットコムが提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)やPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)などの各種クラウドを利用した開発案件だ。既に、70社以上の企業に導入実績がある。 ウフルだけではない。クラウドの世界に新たなビジネスを求めるソリューションプロバイダが相次いでいる。「先行してノウハウを蓄積しておけば、普及期に入った後でも優位を保てる」。クラウドを活用したソリューションの提供を推し進めるサイオステクノロジーの栗原傑享執行役員Webアプリケーション事業担当はこう語る。 同社は4月1日、SE部門である「クラウドインテグレーション部」を新設した。7月1日には、営業部門にクラウド商談を専門に手掛けるチームを設置。矢継ぎ早にクラウド関連事業の推進体制を整えている。 先進SIerの取材を通じて、クラウドインテグレーションの商機は四つあることが分かった。「移す」「つなぐ」「つくる」「生かす」がそうである。 移す---既存アプリをSaaS化する「移す」は、既存のアプリケーションのクラウドへの移行によって生まれる各種のビジネスを指す。代表的なのは、自社で運用していたメールやグループウエアのシステムを、米グーグルが提供する法人向けSaaSアプリケーションである「Google Apps Premier Edition」に移行するものだ。 Google Appsの導入企業は、毎日3000社のペースで増加している。この勢いに商機を見い出したのが、社員数30人ほどのSIerであるインターナショナルシステム リサーチ(ISR)だ。同社は2008年5月、「Google Appsインテグレーションサービス」を開始。大手メーカーのユニ・チャームを含め、これまでに10数社の企業に導入してきた。 ISRの営業統括本部の斉藤千尋氏は、「マイクロソフトのExchange Serverや日本IBMのLotus Notes/Dominoで使っていた機能を、Google Appsで使えるようにしてほしいという要望が多い」と話す。 ISRのGoogle Appsインテグレーションサービスは、メール機能はGmail、スケジュール機能はGoogleカレンダー、文書共有機能はGoogleドキュメント、掲示板機能はGoogle Siteなどを使ってグループウエアの機能を引き継ぐ。 Google Appsの標準機能だけで移行できないときは、個別にシステムを開発して対応する。さらに、「ガジェット」と呼ぶWebサービスの技術を応用して、業務アプリケーションをGoogle Appsに移行させる。 本記事は日経ソリューションビジネス2009年8月15日号に掲載した記事の一部です。図や表も一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。 同誌ホームページには、主要記事の概要や最新号およびバックナンバーの目次などを掲載しておりますので、どうぞご利用ください。 ・日経ソリューションビジネス・ホームページ |