農水省の品種登録予備調査画像システムに見るRIAの適用
インテック 公共ソリューション事業部 公共ソリューション部 武田篤氏
インテック
公共ソリューション事業部
公共ソリューション部
武田篤氏

【講演概要】いよいよ業務システムでもRIAの適用が可能になってきました。この講演では,農林水産省の事例を題材に,RIAを選択した理由をはじめ,アーキテクチャ設計やデザイナーとの協業など,開発時の留意点を紹介します。

  • 9月15日(火)15:20-16:05 A会場
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    担当記者による紹介記事

     HTMLに比べて,操作性や表現力を高めたWebアプリケーションである「RIA(Rich Internet Application)」。これまでコンシューマ向けのWebサイトで適用されることが多かったが,ここにきて企業や官公庁でも導入が進んできた。背景には,マイクロソフトの「Silverlight」,アドビシステムズの「Adobe Flex/AIR」など,RIA関連製品が出そろったことが挙げられる。また,HTMLによる従来型のWebアプリケーションに対して,ユーザーが操作性や表現力に不満を持つようになった点もある。

     この講演では,業務システムでもいよいよ適用が本格化してきたRIAの導入事例を取り上げる。具体的には,2009年6月に稼働を始めた農林水産省の「品種登録予備調査画像システム(通称PICS)」を題材に,開発を手掛けたインテックの武田 篤氏(公共ソリューション事業部 公共ソリューション部)が講演する。

    課題多きRIAプロジェクト

     PICSは植物画像の検索システムで,国内外のさまざまな植物の画像をデータベース化している。農林水産省内で利用するほか,広く一般に公開されている。システムの要件として挙がったのは,「誰もが直観的な操作が可能」と「色を使った検索が可能」という2点。これらの要件を満たすために,マイクロソフトの「Silverlight 2」を選択した。

     ただし,開発プロジェクトの道のりは決して平坦ではなかった。6カ月という短期プロジェクトだったうえに,性能を確保するためにアーキテクチャを何度も見直した。ユーザー・インタフェースのデザインを担当するデザイナーとの共同作業にも頭を悩ました。デザインを重視するか,機能性を重視するかという視点の違い,使用する用語の違いなどがあったためである。

     この講演では,そんな難関プロジェクトを完遂させた武田氏が,RIA開発における課題や具体的な解決策を披露する。武田氏は,2003年にインテックに入社。以来,公共ソリューション部において,一貫して官公庁向けシステムを手掛けてきた。これまでVisual Basic.NETを用いたクライアント/サーバー型やスタンドアローン型システムをはじめ,ASP.NETやJavaを用いたWebシステムの開発経験を持つ。それでもRIAプロジェクトに苦労した理由は何っだのか。いったい,その課題をどうやって解決したのか。当事者である武田氏が,今それを明らかにする。

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