Googleは米国時間6月4日,オープンソースのウェブブラウザ「Google Chrome」のMac版とLinux版をリリースした。だが,ともに開発者向けプレビュー版という位置づけで粗い段階であり,Googleは開発が進行中であるとして一般ユーザーの利用を薦めていない。
これまでChromeはWindowsのみに対応しており,MacユーザーとLinuxユーザーの一部は対応を求めてきた。Googleの開発者は,グラフィカルインターフェース,処理を独立させるサンドボックスなどのChromeの技術コンポーネントを再構築し,Windows以外のOSにも対応するよう作業を進めてきた。
GoogleはChromeで,安定版,ベータ版,開発者向けプレビュー版の3種類を提供している。Mac OS X向けとLinux向けのChromeはともに,開発者向けプレビュー版となる。これは,バグが多くまだ十分にテストされておらず,完成には程遠いバージョンだ。
たとえば,Flashプラグインが動作しないので,YouTubeで動画を見ようなどとは思わないことだ。印刷とお気に入りの管理も実装されていないし,プライバシー管理も完全ではない。Googleによると,対応すべきバグの数は400以上という。
すべての人がMac版とLinux版を試せるわけではない。Googleの広報担当であるEitan Bencuya氏によると,Linux版は「Debian」と「Ubuntu」にしか対応しておらず,Mac OS X版はIntelベースのMacでしか動かないという。
GoogleはMac版とLinux版の最新版を,安定版とまでは言わずともベータ版の状態とする時期がいつなのかについては,明らかにしていない。とBencuya氏は「まだわからない。これが最初のステップだ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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