2008年,Microsoftがクライアント仮想化技術の「App-V」をサーバに拡大させることに関する話があった。Microsoftはこれについて公式には発表していないが,先日,サーバ側でのアプリケーションストリーミングをデモしている。

 2009年4月に開催した「Microsoft Management Summit」で,Microsoftはサーバ側で動くApp-Vをデモし,複雑なサーバベースの業務アプリケーションとOSイメージが仮想的に独立して実装できることを披露した。

 App-VはMicrosoftが2006年に買収したSoftricityの技術を土台としたもので,現時点では,クライアント側の製品として,「Software Assurance」の下で「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」ライセンス保有者のみに提供されている。

 Microsoftの仮想化動向を報告するブロガー,Matt McSpirit氏は5月7日付けの投稿で,サーバ上で動くApp-Vのデモについて書いている(このブログには,Management Summitで行われたデモのビデオへのリンクもある)。

 サーバ向けApp-Vは,「すぐには登場しないだろうが,将来,サーバアプリケーションをインフラに実装する方法において,大きな変化をもたらすだろう」とMcSprit氏は述べている。

 McSpirit氏はまた,64ビットに対応した「App-V 4.6」(現在アルファ版)についても言及している。Microsoftの代表者は2008年,64ビット対応は,2010年前半に実現する見込みと述べていた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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