Microsoftは「Windows 7」が,ダウングレードを望まれないOSであって欲しいと思っている。とはいうものの,同社はダウングレードの選択肢をユーザーに提供する予定だ。

 OSのダウングレード権はとくに企業向けに,以前から一部のバージョンでWindowsのライセンスに付属していた。ただ,この選択肢が有名になってしまったのは「Windows Vista」以降だ。Vistaの場合,ダウングレード権はPCメーカーからの販売にとどまらなかった。Microsoftが「Windows XP」の販売を停止すると,一部のPCメーカーはOSをXPへ「プレダウングレード」したVista機を販売するようになった。

 実際,Microsoftは米国時間4月6日,Vistaのダウングレード権プログラムを少し拡大する方針であることを認めた。新しいプログラムでは,予想されるシステム需要に基づいてPCメーカーがプレダウングレードしたマシンを出荷できるようになる。これまでメーカーがXPにプレダウングレードされたマシンを出荷できるのは,特定の顧客からの明確な要望がある場合に限られていた。

 また,6日にZDNetのブロガーMary Jo Foleyが述べていたように,Microsoftは同様のプログラムを「Windows 7」向けにも提供する予定だ。ユーザーはVistaにだけではなく,希望すればXPにもOSをダウングレードできるようになる。

 Windows 7のダウングレード権が正確にはどのようなものになるのかについて,MicrosoftはXPにまでさかのぼれることを認めた以外は,詳細を明かしていない。しかしおそらく,これらの権利はWindows 7のUltimate版とProfessional版に付属されることになるだろう。

 Windowsのボリュームライセンス契約を結んでいる企業については,Windowsの旧バージョンのいずれをも所有PCで利用できる権利が,以前から提供されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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