Microsoftの「Internet Explorer」(IE)ブラウザが占める市場シェアは,7カ月連続で落ち込んでいる。

 ウェブ調査会社Net Applicationsが米国時間2月2日に発表した調査結果によれば,世界のブラウザ市場におけるIEのシェアは,過去1年間で7ポイント下落して,67.55%となっているという。その一方,Mozillaの「Firefox」ブラウザは,同じ期間中に3ポイントの市場シェア拡大に成功し,現在は21.53%までシェアを伸ばしている。

 MicrosoftのIEは,この1年間で,多くの対抗企業にシェアを譲り渡す結果となった。IEのシェアは,特に2008年10月と11月に急落しており,各月に1ポイント以上を失ったことが明らかにされている。

 Appleの「Safari」ブラウザは,IEがシェアを大きく落とした2008年11月以来,7.13%から8.29%までシェアを伸ばしてきている。Safariのシェア獲得スピードは,同期間中のFirefoxの成長速度をも上回る。MozillaのFirefoxは,2008年11月に20.78%のシェアを獲得していたが,現在のシェアは21.53%にとどまっている。

 Googleの「Google Chrome」ブラウザは,2008年9月のリリース後に急速にシェアを伸ばし,11月に「Opera」を抜いて,現在では,ブラウザ市場全体の1.12%を占めるに至っている。Operaの市場シェアは,現在0.7%である。

 2008年2月から7ポイントもシェアを落としたIEの低落は,このところ継続して見られている傾向でもある。Microsoftは,それに先立つ2年間でも,9%以上のブラウザ市場シェアを失った。

 過去1年間で,IEの大きなシェア低下を招いたのは,「Internet Explorer 6」(IE6)であり,2008年2月の30.63%から,2009年1月には19.21%まで下落した。一方,同じ期間中に,「Internet Explorer 7」(IE7)のシェアは,44.03%から47.32%への伸びにとどまっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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