Microsoftの次世代OS「Windows 7」で最初のベータ版が,どうやら出回っているようだ。

 Windows 7は2009年末のホリデーシーズンに店頭に並ぶ見込みだが,その初のベータ版が,いくつかのトレントトラッカーサイトにISOファイルで登場したと報じられている。ZDNetでブログを執筆しているAdrian Kingsley-Hughes氏もベータ版のコピーを入手したことを明らかにし,使用した第一印象を投稿している。

 Kingsley-Hughes氏は,全体的には「Windows 7」を気に入っており,「堅牢で高速」と評しているが,一部の新機能には疑問を呈している。

 新しく改良されたタスクバーは,視覚的には非常に面白い(かつ,高解像度の画面なら,間違いなく「Vista」や「XP」のタスクバーよりもはるかに使いやすい)。だが,多くの機能を盛り込もうとしすぎたせいで,ごちゃごちゃして直感に反した印象を受ける。失敗の1つは,実行中のアプリケーションとタスクバーに固定されているショートカットとの区別がつきにくいことだ。

 Microsoftは,2008年11月にロサンゼルスで開催された「Professional Developer Conference」(PDC)でこの次期OSのデモを実施したが,一見したところWindows 7とVistaに違いはごくわずかで,気づかない人もいたほどだった。このPDCの参加者には,Windows 7のプレベータ版を記録したDVDと,コードを記録した160GバイトのWestern Digital製外付けハードディスクが渡された。

 Microsoftの最高経営責任者(CEO)を務めるSteve Ballmer氏は,米国時間1月8日に開催される2009 International Consumer Electronics Show(CES)の基調講演で,消費者の観点から見たWindows 7について話すものとみられる。Microsoftは,1月上旬にベータテスターに対して最初のベータ版を公式配布する見込みだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ