iSuppli(本社:カリフォルニア州エルセグンドー)は米国時間12月23日,ネットブックが決定的な役割を演じ,世界のノートPC出荷台数が,四半期ベースで初めて,デスクトップPCの出荷台数を上回ったことを明らかにした。
ノートPCの出荷台数は,2008年第3四半期(7~9月期)に,前年同期比で約40%増となる3860万台に達したと,iSuppliは述べている。
ノートPC販売を大幅に押し上げた決定要因としては,ネットブックが挙げられるだろう。
iSuppliのコンピュータプラットフォーム担当プリンシパルアナリストのMatthew Wilkins氏は,「iSuppliが発表した第3四半期の市場シェアデータの中でも,特筆すべきニュースとしては,台湾のAcerの業績がある。Acerは第3四半期中,前期比で約300万台増となるノートPCを出荷しており,その300万台のうち,大半は同社のネットブック製品群で占められた」と述べている。
いまやAcerは,Wilkins氏によると,ネットブックの出荷台数急増により,市場シェア2位となるDellにも迫る勢いであるという。
このすべては,低価格なデスクトップPCの出荷台数が,第3四半期中に,前年同期比1.3%減となる3850万台まで落ち込んだことも要因となっている。
世界のPC出荷台数は,2007年の第3四半期と比較して,15.4%増となる7900万台を記録した。iSuppliによれば,この2008年第3四半期のPC総出荷台数は,当初から出されていた,前年同期比12%増という予測を上回るものになったという。
HP(Hewlett-Packard)は,第3四半期に1490万台の出荷台数を記録して,18.8%の市場シェアを獲得し,トップシェアを占めるPCサプライヤーとしての地位をキープした。Dellも,1100万台を下回る出荷台数で,13.9%の市場シェアを占め,第2位の座を確保した。Acerは,第3四半期に970万台の出荷台数を記録し,12.2%の市場シェアを獲得した。
4位と5位には,Lenovoと東芝が続いている。
iSuppliは,2008年の通年予測を上方修正している。「予想を上回る第3四半期のPC出荷台数を考慮に入れて,iSuppliは,2008年の通年の予測値を,前年比12.5%から13.0%へと,わずかながら上方修正した」と,iSuppliは語っている。また,2009年のPC出荷予測台数に関しても,(以前から発表されていた)前年比4.3%増より,新たに修正することが求められそうであることを付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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