CitiGroupのアナリストMark Mahaney氏が米国時間8月11日,Amazonの電子書籍リーダー「Amazon Kindle」に関する調査レポートを発表した。同氏は,Kindleを出版界におけるAppleの「iPod」と例えながら,同端末の売上高は予想を上回るペースで伸びるとの見解を明らかにした。

 Mahaney氏は,Kindleの売り上げが2008年に38万台に達すると予想する。38万台という台数は,同氏の最初の予想台数の2倍となり,iPodが初年度で売り上げた台数に並ぶものだ。

 Mahaney氏は顧客向けのレポートで,Kindleが今でもAmazonの電子機器部門のベストセラーリストで上位を占めており,顧客レビューが豊富で,内容も好意的なことに触れながら,2008年の年末商戦で注目される製品になる可能性があると記している。

 同氏はまた,Kindleの売上高は2010年には10億ドルとなり,Amazonの売上高の4%を占めるに至るという予想も打ち出している。

 Citigroupが同氏のレポートを発表した後,Amazonの株価は約10%上昇し,88.09ドルという終値をつけた。

 Kindleは15万以上の書籍,数百種の新聞やブログを閲覧できる。Amazonは2007年にKindleの発売を開始,発売後数週間で売り切れとなった。現在,Kindleの価格は359ドルとなっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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