Michael Robertson氏が設立したLinux企業であるLinspireは,OSの歴史における小さな出来事として位置づけられる境遇を覚悟している。

 以前にも報じられている通り,Linspireはより小さなLinux企業であるXandrosに吸収されようとしている。取り決めは米国時間7月2日に正式発表される見込みだ。

 Robertson氏は声明の中で,「Linux事業は健全で必要な統合を経て統合後の企業の資産と規模を拡大し,Linuxをより多くの人々に届けることができるように,より大きなイニシアティブを果たしていく」と述べている。

 Linspireは,かつて「Lindows」という名前で知られていたLinuxディストリビューションで有名だ。Robertson氏は当初,Lindowsを「Windows」のソフトウェアを実行できるものとして売り込んだ(結局,棚上げになってしまったが)。同社はその名前でMicrosoftの怒りを買い,MicrosoftはLinspire(当時の社名はLindows)に対して訴訟を起こした。最終的にはMicrosoftがLinspireに2000万ドルを支払い,LinspireはLindowsという名前の使用をやめることに合意した。

 ちなみに,LinspireとXandrosはMicrosoftとの特許権保護に合意した企業に名を連ねている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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