Microsoftは米国時間6月24日,「Microsoft ASP」「ASP.NET」テクノロジをウェブベースの攻撃から保護する支援ツールを発表した。

 4月には,Microsoft SQL Serverを利用した正当なウェブサイトに対し,悪質なJavaScriptを埋め込む攻撃が発生した。このJavaScriptは,悪質なソフトウェアをホスティングしたサーバへとユーザーのブラウザを誘導し,さまざまなエクスプロイトをユーザーPCに埋め込んだ。Microsoftは当初,これは脆弱性によって生じているわけではなく,サイト自身が安全なウェブアプリケーションを開発するための最善策を実施していないためと主張した。

 24日に発表されたツールは,ウェブ開発者がこうした攻撃を軽減するのを支援する。

 Microsoftのセキュリティレスポンスコミュニケーション担当マネージャーであるBill Sisk氏は,「これらの無料のツールは,検知や防衛のほか,攻撃者が悪用する可能性のあるコーディングを特定する」と述べる。

 今回提供される3つのツールは,「HP Scrawlr」「UrlScan version 3.0 Beta」「Microsoft Source Code Analyzer for SQL Injection」。Microsoftはさらに,セキュリティアドバイザリ「954462」で説明している最善策を実施するよう勧めている(管理者を支援するツールへもこちらからアクセスできる)。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ