一緒にロボット・プログラミング講習会をしている小学校の先生が転勤になった。筆者がPTA会長をしている小学校と同じ中学に進学する同一ブロックなので,近くなったと喜んでいたのだが,これを機に小学校のコンピュータ室を使うのではなく,二上まなび交流館という高岡市の施設で講習会を実施することになった。

 二上まなび交流館は最近まで,二上青少年の家という県の施設だった。食堂があり,宿泊ができる大きな施設だ。

 なかなか立派な建物なのだ。古い建物だが,市の予算で改修された。欠点は,私の家から車で20分以上掛かることだ。都会の人の感覚とは,ずれているかもしれないが,富山の感覚だと「車で20分以上」はちょっと遠いのだ。二上山という山にある施設なので,自然環境には恵まれている。講習会の時間より早めに行って,辺りを散策してみたいと思っている。しかし,二上まなび交流館に向かう細い山道は結構きつい坂なのだ。冬になって積雪が多くなると「この坂を車が上るかな」,「この細い道は除雪してくれるのかな」と心配になる。

 もちろん,良いこともある。パソコン(PC)が新しいのだ。この講習会では,ロボットのプログラム作成にROBOLAB2.5.4を利用しているが,OSにWindows Vistaの入ったPC上でサクサク動いてくれる。Windows Vista Businessが動くPCにとってROBOLAB2.5.4は軽いソフトウエアと言えるだろう。

 筆者はこれまで講師用としてA4サイズのかなり重たいノートPCを持ち込んでいたのだが,今後はそれも必要なくなるようだ。

 ROBOLAB2.5.4を各PCにインストール,LEGO USB Towerのドライバをセットアップした。RCXとの接続が確認できたら,講習会の準備は完了だ。

 これまでは,半期の講習会参加費として500円から1000円を徴収し,なくなったパーツの購入や電池代に充てていた。今年度からは一人90円とはいえ,施設の利用料が掛かるので2000円の参加費をもらうことにした。都会だと月謝をとるロボット教室が盛況なのだから,高くはあるまい。講師はあくまでもボランティアだ。

 5月25日4年生から6年生の児童12名を集め,今年度のロボット・プログラミング講習会が始まった。

 最初は,お父さんやお母さんに手伝ってもらうことも大切だ。親が興味を持ってくれると子供が積極性を維持しやすい。

 子供たちの喜ぶ声や困難を乗り越えようと工夫を重ねる姿勢,それが講師陣のエネルギー源である。「よく考えたね!」と心からほめてあげたくなる機会が多くあることを願っている。

 小学生は5,6年で急に成長する。講習内容は小学生対象としては少し難しいものなので4年生は大変だろう。末娘のほのちゃんと同じ学年なので,4年生が一番気になる。

つづく