カリフォルニア州マウンテンビュー発--Googleは米国時間6月5日,「Gmail」サービスに追加を検討している新機能を試してみるように,ユーザーに対して呼びかける。
GmailプロダクトマネージャーであるKeith Coleman氏は,当地で開かれた記者会見にて,太平洋夏時間午後6時から,Gmailの設定ページに表示される「ラボ」タブ内の13の新機能を,自由に選んで試用できると発表した。
「このアイデアの根底にあるのは,自分がしたいと願うことは何でも行って,何千万人ものユーザーと共有し,フィードバックを得られるという点である」と,Coleman氏は述べている。また,人気のある機能は,Gmailに正式に統合される予定である。
試用可能となる新機能には,以下のようなものがある。
- 特定のGmailメッセージをブックマークできるクイックリンクツール。
- 電子メールに付けるラベルを,カスタムメイドの星印からチョイスできるスーパースターツール。
- 電子メールアカウントから15分間の強制ログアウトを行える「電子メール中毒防止」ツール。
- フォーマットの問題を解決するのに役立つ,等幅フォントの文字でメッセージを閲覧可能なフォント幅固定オプション。
少なくとも現時点では,Googleの正規エンジニアだけが,機能の追加を行える。Coleman氏は「どのエンジニアでも,ラボ機能をコード化することができる。コードが書かれ,その大部分が機能すると確認できれば,(ラボ機能によって)ユーザーが試せるように,次の製品ビルドに組み込まれることになる」と語った。
とはいえ,結局のところGoogleは,外部のコードを統合可能になれば,社外の人々にも同システムを開放していきたいと考えている。
「もっと多くの人が,このシステムを活用できるように仕上げていきたい。そのためには,異なるレベルのインターフェースを持たせていくことも必要となる。われわれはユーザーとともに,よりスピーティーに製品のテストを重ねられるようにすることを願っており,その上でも,これは興味深い手法である」と,Coleman氏は述べた。
今のところGoogleは,追加される機能に関しても,かなり寛容な見方を持とうとしているようだ。
新機能のコードは,基本的なレベルでは綿密にチェックされているものの,さらに深いレベルでのテストをパスしたわけではない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
関連記事
- 「Gmail」がスパムマシンに--専門家が脆弱性を指摘 - 2008/05/12 13:39:02
- 高速化した新版Gmailが日本語対応 - 2008/04/29 15:49:01
- FirebugをオフにするとGmailが速くなりますよ - 2008/04/28 15:17:01
- OpenSSLのs_clientでGMailにアクセス(ZDNet Japanブログより) - 2008/04/28 11:56:01
- Gmailと連携するFirefoxプラグイン「Xoopit」のプライベートベータ版が公開 - 2008/04/02 11:42:01
- 欧州でグーグルの「Gmail」商標登録申請,不服申し立てを再び却下 - 2008/03/21 19:24:01
- Gmailパスワードハイジャック事件:「便利なアプリケーション」が害になるとき - 2008/03/11 13:50:01
- Gmail発のスパム,ターゲット型トロイの木馬が倍増--メッセージラボ - 2008/03/11 20:25:01
- グーグル,クウェートでGmailのデータ流出と発表--原因はISPの問題か - 2008/02/21 15:26:01
- GmailのSSLモードにもサイドジャックの危険性 - 2008/02/01 17:16:01