Forrester Researchが米国時間5月22日に発表した報告書「The Future of Apple」によると,Appleはデジタルホームの中心となることを狙って今後5年間のうちに,PCやデジタルコンテンツを高品位テレビのステレオAVネットワークに接続するための製品やサービスを提供していく可能性があるという。

 同報告書によると,現在AV機器と「ITは,多くの家庭で実際には接続されていない。橋渡しする製品はいくつかあるが・・・Appleが手がける『Airport Express』(日本ではAirMac Express)と『Apple TV』はこのギャップを埋めるために開発された」という。「それでも多くの家庭では,動画,音楽,写真についてAVとITとの間に境界があり,明確な消費者のニーズが今後の業界を左右する」

 Appleは2013年までに,デジタルホームハブの基礎として5種類の重要な製品を登場させるとForresterは予測する。

  1. 予想された通り,Macintoshが家庭の至るところに配置されるようになる。
  2. 動画ストリーム,音楽,写真を家庭内に配信するホームサーバ製品が,デジタルの「ハブとスポーク」方式のエコシステムとして機能する。
  3. 「AppleSound」ユニバーサル音楽コントローラがスタンドアロンの「iPod」として使われ,ホームステレオ専用アンプを通じて音楽と動画のコントローラとしても使われる可能性がある。もちろんタッチスクリーンを搭載し,Appleのホームサーバにアクセスしてインターネットにも接続できる。この機器は本質的に,リモコン装置,モバイルインターネットデバイス,統合されたデジタルホームAV/ITシステムへのゲートウェイの役割を果たす。
  4. たとえばBoseクラスの音質を備えたスピーカーと高品位な9インチスクリーンを備え,ネットワークで結ばれた「時計付きラジオ」やデジタル写真フレームを,家庭内の至るところに配置する。これらの小型機器は,音楽,動画,そして予想されているようにデジタル写真を家庭内に配信するはずだ。
  5. 最後に,メディアを拡張するApple TV製品がある。Apple TVについては,長らくうわさされているBlu-ray Discプレーヤーとの統合や,デジタルビデオレコーダーとの統合も考えられ,ジョイントベンチャーのセットトップボックスにもなっていく可能性がある,と報告書は推測している。

 Forresterの予測によると,Apple製品を中心にした5年後の家庭は単なる居住空間を超えたものになっているはずだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ