LCD技術の登場により,CRTモニタはコンシューマ向けとしては旧式の技術と見なされるようになったが,写真,ビジュアルデザイン,映画制作など,いくつかの業界は無比のカラー品質を理由にいまだにCRTモニタに執着している。

 Hewlett-Packard(HP)は,この分野の通常のLCD画面の「4分の1」のコストで10億色表示可能なLCDディスプレイをビジュアルアーティスト向けに提供することで,スペースをとるCRTモニタにこだわっていた人たちの気を引こうとしている。

 ラスベガスで開催中の「2008 NAB Show」で米国時間4月14日,HPのPersonal Systems GroupのバイスプレジデントTodd Bradley氏は,DreamWorksと提携し,「DreamColor」の開発を進めていると述べた。

 この提携でHPは,LEDバックライト技術を利用した30ビットカラー表示の大画面を提供する。HP製品以外とも連携可能で,MacでもPCにも対応する。この画面は,ワークステーションでの表示,印刷など,制作プロセスにおいて色の一貫性を保つという。DreamColor技術を搭載したプリンタは,2007年に発表されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ