Mozillaは,「Extend Firefox 3 Contest」を開始した。このコンテストの入賞者には,「MacBook Air」などの豪華な賞品が贈られる。

 このコンテストの目的は,当然ながら,より優れたFirefox向けアドオン開発の促進だ。

 このコンテストは,さまざまな点でAtlassianの報奨プログラムに似ている。Atlassianのプログラムでは,JiraやConfluenceといった同社のソフトウェア向けに開発されたプラグイン6件に報奨金として5000ドルがそれぞれ授与される。

 報奨金プログラムは以前から複数の企業が実施してきた。中でも,Ximianのチームは,同社がNovellででも(またその以前も)早くから報奨プログラムを幾分効果的に活用してきた。私が報奨金プログラムを体験したのは,Ximianのプログラムが初めてだ。それ以来,オープンソース界で実施される報奨プログラムの数は飛躍的に増加した。

 しかし,私は個人的に,報奨プログラムに大賛成というわけではない。私は,報奨金が,そもそもなぜ多くの開発者がオープンソースコードを書くのかという疑問の核心を突いているとは思わない。私は,開発者たちはオーナーシップという誇り,実験,知的探求のためにコードを書いていると考える。

 しかし,少なくとも報奨金をかけることにより,ニーズに対する人々の関心を集められる。今回のケースでいえば,Firefox やAtlassianのプラグインをより多く集めることができる。

 Mozillaは決して,Firefox向けプラグインに困っているわけではない。しかし,恐らくMozillaは,開発者らにFirefox 2向けプラグインをFirefox 3向けにアップデートするよう促そうとしているのだろう。たしかにコンテストを開催すれば,簡単かつ比較的安価にその目的を達成できる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ