Apple製「iPhone」のハッカーたちが,既に「iPhone 2.0」ソフトウェアのハッキング方法を発見したと主張している。

 Gizmodoによると,iPhone Dev Teamは米国時間3月11日,iPhoneのメモリに書き込まれるコードを承認する方法を利用して同製品のブートローダをハッキングする方法を発見したと発表した。このチームでは,いくつかの変更を加えることで,Apple未承認のアプリケーションをはじめどんなコードでもiPhoneに書き込むことができ,Appleがリリースするソフトウェアの新しいバージョンでも動作させられるとしている。

 iPhone Dev Teamは,iPhoneソフトウェア2.0ベータ版で外部のアプリケーションを実行するiPhoneと見られるもののスクリーンショットを公開した。同ベータ版は,「iPhone SDK」をダウンロードすることで入手できる。「App Store」が表示されているというのが大きなヒントにはなるが,このスクリーンショットに映っているバージョンを正確に識別するのは困難だ。

 今回のハッキングは,これまでのようにファームウェアの特定バージョンを狙ったものと異なり,iPhoneのメインブートローダの設計方法を悪用するものだ。iPhone Dev Teamの説明によると,iPhoneは,ファームウェアコードがメモリに書き込まれる前に,そのコードがRSA認証を受けたものであるかどうか確認する。同チームでは,このチェックを無効にし,認証を受けていないコードをメモリに書き込むことのできる方法を発見した模様だ。このハッキングについての詳しい説明は,こちらから参照することができる。

 ハッカーたちは,AppleがiPhone 2.0ソフトウェアの正式版でこのハッキング方法(この方法によりiPhoneのロックを解除することも可能)に対処することは不可能と見ている。AppleはSDKをリリースしたが,同社が1カ国につき携帯電話会社1社という方針を維持する限り,そしてAppleが自社の目標に合わないサードパーティー製アプリケーションの多くを除外することを選択した場合,ハッキングは今後も続く可能性が高いと思われる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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