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日経ソリューションビジネス本誌より

日経ソリューションビジネス

現場が白けた初回のプレゼン、顧客の先入観を覆し失地回復

最後は自らの土俵で、実績No.1企業も退ける

2007/12/17
玄 忠雄=日経ソリューションビジネス
出典:日経ソリューションビジネス2007年12月15日号  18ページ
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

 企業の現場ユーザーに、初回のプレゼンから専門用語を振り回す失敗を犯したERPのコンサルタント。しかし失地回復を図った提案で、顧客の先入観を大きく変える機会を得た。

=文中敬称略


 「我々はITの専門家ではない。あんな説明で一体、誰が理解できますか」。

 電通国際情報サービス(ISID)ビジネスソリューション事業部事業部長補佐の林晃司は、先日のプレゼンテーションに顧客が大きな不満を訴えていることを、担当営業から聞かされた。

 苦言を呈したのは、キッコーマン経理部参与の森孝一。今回の商談でユーザー部門を代表するキーパーソンの一人だ。穏やかな紳士だっただけに、その森から厳しい言葉が出たことを知ると、林は暗たんたる気持ちに襲われた。

 思い当たる節はあった。林が部下を連れて、森らにERP(統合基幹業務システム)パッケージ「Oracle EBS(E-Business Suite)」の導入を提案したのは2004年2月上旬。主に経理部のスタッフを前にして、林らはEBSの優位性を伝えるべく、製品コンセプトや機能説明などに力を注いだ。しかし説明後は、話し手と聞き手がかみ合わない、なんとも白けた雰囲気が漂っていた。EBS独特の概念やITの専門用語を振り回した林らの説明に、経理部のスタッフは全くついていけなかったのだ。

 EBSのコンサルタントとして多くの場数を踏んできた林だが、こんな失敗は初めてだった。



本記事は日経ソリューションビジネス2007年12月15日号に掲載した記事の一部です。図や表も一部割愛されていることをあらかじめご了承ください。
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