ロボカップ・ジュニアのサッカーゲーム用の赤外線電子サッカーボールを買ってみた。

 単四電池を4本入れて使う。スイッチを入れると緑色のLEDが灯るので通電していることはわかるのだが,可視光線がビヤッーと出るわけでないので,本当に赤外線が出ているのかどうかわからない。

 MindStormsの光センサーで見てみる。ボールのスイッチが入っていないときは,光センサーは30より小さい値を返した。

 スイッチをオンにすると,70に近い値を返すようになる。

 さて,みなさんは富山の冬にどんなイメージをお持ちだろうか? この日記を書いているのは11月17日である。今朝,初霜が降りたが,平野部にまだ雪は降っていない。北陸への冬の訪れはそんなに早くない。11月の気温は関東や関西の天気予報とあまり違いがない。でも,何か暖房がないと朝晩は冷えるので,カーボンヒーターを使っていた。

 さきほどの画像に表示されていたセンサーの値は,カーボンヒーターがオフのときの値である。カーボンヒーターをオンにすると,光センサーの返す値は少し大きくなる。

 MindStormsに少し暑い思いをさせて,カーボンヒーターを計ってみると,70以上の値が返ってきた。

 以前に紹介したダイセン電子工業のTop Junior 3には赤外線ボールを探して,サッカーをするプログラムがサンプルとして付いている。赤外線が強くなるとLEDが点灯するようにプログラムされているので,ボールを見つけたことがわかりやすい。

 カーボンヒーターがついている状態で,プログラムを実行してみると赤外線ボールだけでなく,ヒーターを見つけて猛然とアタックしてしまう。もっとも,狭い室内だと赤外線の反射を見つけて,何にでもアタックしていくのだが。

 急きょ,カーボンヒーターをファンヒーターに交換して,この部屋の冬支度が完了した。富山は雪国のイメージが強いかもしれないが,1,2月でも暖房器具は小さなファンヒーター一つで十分である。明後日(11月19日)の天気予報には雪マークが出ていたのでちょうど良いタイミングだったかもしれない。

 Top Junior 3のプログラム開発環境C-Styleのセンサーモニターで見ると,赤外線ボールのスイッチが入っていないときは,10パーセント未満の値を返した。

 スイッチが入っているときは80パーセント近い値を返す。MindStormsに比べて大きな違いが出る。
 
 実はこのボールを使って,ロボット・プログラミング講習会を受講している小学生にMindStormsでサッカーゲームかボールを運ぶような競技をやらせたいと考えているのだ。

 ボールを1メートル以上離したとき,C-Styleのセンサーモニターは20パーセントを返し,MindStormsの光センサーは38パーセントを返した。右を向いたり,左を向いたりしながら,ボールを探すことはMindStormsでも可能なようだ。また,ロボットの前方にタッチセンサーを仕込んだバンパーを付けておけば,ボールに触れたことをセンスして,シュートすることもできるだろう。

 問題は,どこに向かってシュートすればいいのかと,自分(ロボット)はどっちを向いているのかを知る方法がないことである。白から黒のグラデーションがある紙を使えばよいのかもしれないが,大きな紙に印刷するのはなかなか難しい。ROBOLABのメール送信コマンドを使って,進行方向だけはリモートで指示できるようにしてみようかなどと考えている。どうしたら,おもしろいゲームができるだろうか?