Googleは,複数のウェブサイト向けに同時にソーシャルアプリケーションを構築できる新しい取り組みを発表した。Sun MicrosystemsがJavaでとった戦略を利用するようだ。

 この「OpenSocial」という取り組みは,Javaの「Write once, run anywhere:WORA(一度書けば,どこでも動く)」というコンセプトのGoogle版で共通APIのセットとなっている。

 Googleの声明によると,この取り組みは「複数のソーシャルネットワークにアクセスできる初めての共通API」という。

 OpenSocialの発表は,開発者からの支持を取り付けようとするGoogleの取り組みを示すものであり,オープン性でFacebookに対抗するための動きともとれるだろう。Facebookは6月,開発者向けに同社のプラットフォームを公開し,それ以来有益無益を問わず,さまざまな種類のアプリケーションが開発されている。Google,Yahooなどの企業はこれまで,オープンなプラットフォームを積極的に推進しており,この方向に動いてきた。

 Facebookは先日,独占的広告と投資に関してMicrosoftと提携を結んでおり,GoogleよりもMicrosoftを選んだといわれている。驚くことではないが,FacebookはOpenSocialに対応していない。

 Googleのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)であるOrkutやLinkedIn,hi5,iLike,Slide,Ning,Friendster,PlaxoなどがOpenSocialに対応している。

 Facebook,MySpaceにもOpenSocialへの参加を呼びかけたのか,どうして2社は参加していないのかについて,Googleの担当者にコメントを求めたが,本稿執筆時点で回答は得られなかった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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