MindStorms Robotics Invention System(RIS)標準のプログラム開発環境とNQCプラスRCXCCという開発環境の違いを考えていきましょう。RIS標準のプログラム開発環境は,見た目にもわかりやすく初めてプログラムを作る人に向いています。

 背景は宇宙をイメージしたカッコイイものです。この画面でブロック状のコマンドをつないでいき,プログラムを作成していきます。

 しかし,不便な点もあります。プログラミングに慣れてきて大きなプログラムを作成するようになると,1画面に収まりきらず,自分の作成しているプログラムの見通しが悪くなってしまい,プログラム全体をイメージすることが難しくなります。

 RIS標準のプログラム開発環境にくらべて、NQCが優位な点をまとめると以下のようになります。

  1.  変数が32個使える。(「さっき右に曲がったから,こんどは左に曲がる」などの制御が簡単にできる)
  2.  NQC+ RCX Command Centerは,RIS標準のプログラム開発環境よりも軽い。(ちょっと旧式なパソコンでも快適に作業できる)
  3.  マルチタスクを含め,NQCの方が細やかで,スムーズな動きを実現できる。

 NQCは,現在広く一般に使われているC言語によく似ており,初心者プログラマを迷わせるポインタが使えない分だけC言語より簡単です。中学生が初めて触れるプログラム言語としてオススメと言えるでしょう。