こうしろう

 もう,高校2年生だ。トップページの説明は中学生になった頃で止まっており,写真は小学校の頃のものであるけれど,実物はだいぶ「おっさんくさなったねぇ」である。男子高校生は一概に,だいぶおっさんくさくなるものである。

 200回記念で書かせていただけるとのことなので,LEGOやMindstorms,プログラミング,ひいては「Mindstorms日記」との“距離“について書きたいと思う。高校生になってから,とても理屈っぽい奴になったので,文章もたぶん理屈っぽい。その点ご容赦いただきたい。「以前から十分理屈っぽいじゃないか,お前は」という指摘もご容赦いただきたい。

 先日,高校で写真部に入っている僕は,写真の講習会に行ってきた。そこで,講師の方が「学生の頃バイトして始めて手にしたカメラは,愛着があって今でも飾ってある」と言っていた。現在の僕にとって,LEGOやMindstormsはそれに近い。今も使っているわけではないけれど,とても愛着があって,どうやったって縁の切れない,そんな存在。うちのMindstormsには長らく触っていないし,LEGOにも触っていない。でも,街中でLEGOとロゴの入ったTシャツを見ると,妙に反応してしまう。日記本編にも出てくるITネットワークアシストたかおか(略称NAT)のMindstormsを使ったロボット教室に顔を出すと,どうにも血が騒ぐ。参加している小学生に後ろから口を出したくて仕方なくなる。
 今じゃほとんど触らないけれど,毎週続けていただけあってLEGO,Mindstormsは僕の体にしっかりしみこんでいるようだ。

 現在は,そのMindstormsに変わって,(ほぼ)毎週プログラミングに触れるようになった。FlashのActionScriptに始まり,今はEclipseを使ったJava(そういえば,日経ソフトウエア9月号の特集はJavaだ)。

 僕がプログラミングに接する際,トントン拍子で進むことはまずない。「あれ?」という瞬間に必ず出くわすのだ。「よし」と思ってコードを書き始めたはいいが,途中で自分

 が何をしているのか,ふとわからなくなってしまう。その理由は大抵,わかっていないのにわかった気になって無理に進めているから。また,前にやったことをすっきり忘れてしまっていることもあって,よく難儀する。「わかる,とできるは大違い」なのだ。

 だから,「いやぁ,プログラミングになってから難しくなったな」と思っていた。毎週なかなか頭を使っているなぁ,とも思っていた。Mindstormsからプログラミングへの移行が,とても大きな変化であるように感じていた。

 けれど,そういうわけでもないみたい。今日,Mindstorms日記全199回にザーッと目を通したら,「いやいやいや,自分の認識,ちょっと違うぞ」と思った。

 100回以前のMindstorms日記は,ロボット作成,というか,LEGOブロック遊び,というか,で満ち溢れているのだが,そのときも必ずどこかで壁にぶち当たっている。配線がもんだかったりして,悩んでいる(富山弁解説:「もんだかる」は,「からまる」の意。ほのちゃんも使っている,うちのデスクトップPCまわりは案の定配線がもんだかっている)。思い通りのロボットができなくて,少し嫌になったりもしている。ロボットのプログラミングでも頭の中がこんがらがっている。かずともめたりしたこともあった。

 そして,もう3年以上前のことになるが,僕は「基本情報技術者試験」を受けた。その勉強だって,今思い出してみれば,相当うんうん唸っていたし,どうするどうするともだえていたのだった。

 結局あまり,変わっていない。

 Mindstorms日記に綴られている,僕やかずやほのがやってきたことは,内容こそ変わっているけれど,本質的には違わないのだと思う。毎回どこかでつまずき,唸り,そうかと思ったらバカを言って笑い,そんな繰り返しなのだ。そして,その中でなんらかの結果が得られるから,楽しいんだと思う。Mindstormsやプログラミングで,つまずいたからと言って,嫌になっちゃいない。・・・たまに体がしんどかったり,目がしょぼしょぼしてて,休みにしたいときもあるけど。そして実際,休むけれど。

 でも,休んだり,やってみる内容を変えたりしながら,一見のらりくらり投法にも見える穏やかさで,楽しんでこられてよかったと思う。そして,これこそが僕とMindstorms日記との距離なのかなと思っている。

 これからも,おバカな話がたくさん出てくると思います。突然,根詰めてプログラミングの勉強勉強!という感じになることもないと思います。細く長くではありませんが,「らしさ」を大切にやっていきたいと思いますので,お読みくださる皆さんもこれまで通りの距離感でお付き合いいただければ嬉しいです。合言葉は,「プログラミングなんて簡単やちゃ」なのですから。