2月25日 明日はボランティア団体でやっているロボット講習会の本年度最終日なので,ロボットにライントレースのプログラムをダウンロードし,動作を確認していた。ライントレースの記録会をする前に,遅い例として動かしてみるのだ。もうすぐ小学2年生になるほのちゃんが「わたしもしたい,したい」と寄ってきた。

 「どんな風に動かしてみたい?」と聞いてみると「丸く回って真っ直ぐ行って,また回る」と言うのだが,どんな回り方をするのか要領を得ない。

 お花とか飴の絵ではない。ほのはもっと絵がうまい(どうぞ『親バカ』と呼んでください)。丸く大きく回って真っ直ぐ行き,同じ場所でクルクル回るというほののイメージを「絵に描いてごらん」と引き出したものだ。

 まず,私がROBOLABで簡単なプログラムを作ってみる。

 4秒間真っ直ぐ進み,次にCのモーターを止めるので,右に2秒間曲がるプログラムである。このプログラムをロボットに入れ動かしてみた。これを何度か繰り返せば,大きく回れることをほのに説明して,リピートコマンドを使うように直してみせる。リピートコマンドを使うと,同じ動作を複数回繰り返すことができる。

 リピートコマンドに数値定数4を指定して,直進-右折を4回繰り返すことで大きく回る。その後,6秒間直進し,最後にCのモーターだけ逆回転させているので,8秒間同じ場所でクルクル回る。これでほぼ,ほののイメージ通りだ。

 「こんどは,自分で作ってみるか」とパソコンの前をほのに譲る。

 コマンドブロックを削除,追加したり,糸巻き(ストリングツール)でつないでプログラムを編集することはできるが,論理的な仕組みを考えることは難しいようで,リピートコマンドも削除してしまった。

 4秒真っ直ぐ進み,Aのモーターを止めるので左に4秒曲がり,その後AとCのモーターを逆回転させるのでクルクル8秒間回り,止るプログラムだ。モーターの回転方向を逆にしたり,止めたりすることで動きを変えられることは理解できたようだが,進む,曲がる,回るという動きから先に進めない。

 「どんな動きをさせたい?」と聞く前に,もっとイメージをふくらませることができるように,あんなこともできる,こんなことも考えられるとマインドストームで,できることを教えてやらないといけないなあと思った。タッチセンサーや光センサーも教えてみようかな。