うちの妻はおもしろい。

 小学2年の娘ほのちゃんが寝るときに絵本を読んでやるのだが,いつの間にかそれが大型絵本になっていた。絵本が大きくなると声まで大きくなる。どうして眠る前にそんなにワーワーお話しをするのだろうか。先日はペープサートを持ち出してミニ・シアター化していた。ほのちゃんはゲラゲラ笑って聞いている。そんなんで寝るのかと思うのだが,大笑いしたあと,コロッと眠れるのだからナイトキャップに芋焼酎が手放せない父はうらやましい限りである。

 うちの次男かずはもっとおもしろい。

 妻のミニ・シアターが始まると,当たり前のような顔をしてほのちゃんの横に寝そべって,一緒に話しを聴いているのだ。中学3年の男子とは思えない行動だ。そんなかずだが,昨年,高岡市のジュニア親善大使としてブラジルサンパウロ州ミランドポリス市へ行ってきた。今年はミランドポリス市から親善大使がやってくる番だ。4人の少年,少女がやってくるが,我が家には高校2年生のはるおくんが7月9日からホームスティする。はるおくんの専用の部屋を用意できるほど大きな家ではないので,座敷にふとんを敷いて寝てもらおうと思っている。純和風の生活と我が家のバカバカしさを体験してもらおう。

 さて,こうしろうがEclipseでSwingを使ったGUIアプリを作っている傍らで,私はNetBeansを使ってみていた。当初はNetBeans4.1を使っていたが現在は5.0にバージョンアップした。Eclipseの売りが高機能だとすると,NetBeansの売りはお手軽さだ。いや,「お手軽」というと少しNetBeansに失礼な感じがする。Netbeansの場合,ダウンロードしてインストールすると,すぐにJavaアプリの開発を始められる。Eclipseのように後付けのプラグインを導入する必要がないのである。

 Eclipseではデータベースを使いたいときは,たとえばDbEdit プラグインを入れてやる必要がある。Webアプリの開発がしたければSysdeo Eclipse Tomcat Launcher プラグインを導入して,Tomcatを操作する。こうしろうが使っているVisual Editor も,もちろんGUIビルダープラグインである。導入作業は難しくはないが面倒ではある。しかし,確かにプラグインの機能は充実している。DbEditではGUIでデータベース上のレコードの更新までできてしまう。

 それに比べると,NetBeansはAll in oneである。乱暴な言い方を許してもらえば,スキャナやFAX,コピー機能が付いたプリンタみたいなものである。Eclipseのプラグインに相当する部分の機能は決して高くない。

 データベースに接続して,データを表示するのは簡単だが「Select文を発行しました」と公言しているインターフェイスである。GUI (Graphical User Interface)とCUI(Character User Interface)の中間と言えばよいか。

 レコードの追加や更新はSQL文を記述する必要がある。もちろん,データベースを使うアプリを作るときは,プログラム中にSQL文を書かなくてはいけないわけだから,これで十分な仕様と言える。

 筆者がNetBeans5.0にバージョンアップした理由は,WebアプリケーションのフレームワークであるStrutsやJSFに対応しているからだ。

 StrutsのActionクラスをウィザードで作成すると,struts-config.xmlにマッピング(関連付け)を挿入してくれる。

 また,ApplicationResource.propertiesファイルにメッセージを追加するときも,新規プロパティーに入力した日本語を自動的に次のような\uXXXX形式のUnicode文字列に変換してくれる。

button.next=\u6B21\u3078\u9032\u3080

 native2asciiなどのコマンドをたたいて変換してやる必要がないのである。

 適度に便利で,かつ,そこそこ軽快に動作するNetBeans5.0にしばらくはまりそうである。