こうしろうの写真部が展覧会を開いた。見ての通り第1回なので,はじめての試みだ。自分達で会場を押さえ,教育委員会や新聞社の後援や協賛も取りつけた。デザインのうまい高校生や手先の器用な子,口のうまいやつ,そしてカメラおたく,いろんなタレントの揃った写真部だ。もちろん,みんなセンスのある写真を撮る。

 展覧会の当日,私は東京へ行かなくてはならなかったので,まだあまり人気のない始まったばかりの時間に会場に行った。こうしろうは,不安か,緊張か,あるいは力みすぎか朝からテンばった目をしていた。

 壁にたよりなげにさがった作品からは,こうしろうが時折話してくれる本人たちの気質や才能が感じられた。どんな人か予備知識が少しあると,写真を見ていても楽しい。並べてみると,個性が際立つ。

 カメラもこんなにそろっていた。ネットオークションなどを使って,安価でうまく集めたようだ。今時の高校生はよくやるものだ。私らが大学生の頃にやっていたようなことを,高校でやってしまうのだから。

 暇さえあれば,写真を撮りに出かけているこうしろうであるが,プログラミングを身につけようという気持ちも少し強まってきたようだ。この4月で高校3年生になるこうしろうだが,受験だのなんだの言わずに少しずつ身につければいいと思う。息子の受験勉強の邪魔をしてはいけないが,何が,何にどう役に立つかはわからない。身につけておいて邪魔にはなるまい。

 こうしろうは現在,参考書を片手にEclipseを使いSwingでGUIを作り,データベースにアクセスするクラスを書いて,データの読み書きをするプログラムを作っている。どこまで身についているかは,まだわからない。

 父はサン・マイクロシステムが一時Forteの製品名で販売していたNetBeansも手軽でいいなあと思い,バージョン4.1を使ってみていた。NetBeansもEclipseと同様,無料で利用することができる。最新版の5.0は4.1に比べてどれだけGUIが作りやすくなっているのだろうか?

 IBMが開発していたEclipseとサンが関与していたNetBeansがオープンソースのJava統合開発環境としてユーザーを増やしているのだが,2月に発売になったマイクロソフトのVisual Studio2005も有償とはいえ,捨てがたい。実は現在,Visual Basic 2005でプログラムを作っているが「ああ,楽や」,「なんちゅう都合いいが」などと富山弁でいくそりながら(富山弁解説 いくそる:びっくりする,驚くの意)仕事をしている。久しぶりに自分で一からプログラムを作ると楽しくて仕方がない。

 Javaと比べると言語仕様的に,こんなになんでもありでいいのかなと思わないでもないのだが,オブジェクト指向を難しく考えなくても,オブジェクト指向のいいところだけをちょこちょこと利用できるのが便利だ。Visual C#はどうなっているのだろうか。Visual Basicよりもきちっとしていて,かつ便利なのだろうか。触ってみたい。

 さてさて,こうしろうのMindStorms日記は春から,どこに進もうかな。