無事,高校に合格したこうしろうがパソコンを買った。

 と言っても,中学3年生がひょいとパソコンが買えるほどの大金を持っているはずがないので,正確には買ってもらったのだ。もちろん,私もポンと20万円も出してやる余裕はない。孫の高校入学がうれしくて仕方のない祖母が待ち構えていたようにスポンサーに名乗り出た。
 機種はLavie G タイプJ(PC-LG10FJHGF),理屈ぽいこうしろうが,オーソドックスなメーカーを選んだことに「おやっ」と思ったが,見れば見るほど(あまり,触らせてはくれないのである)良いマシンだ。B5ノートで,重量約1.36kg。

 持った感じは,高校入学用に買った古語辞典より軽く感じられる(旺文社の古語辞典は初版以来1,100万部も売れているのか!)。
 バッテリが小さく軽い。超低電圧版 インテル(R) Pentium(R) M プロセッサ 1GHz,低温ポリシリコン12.1型TFTカラー液晶など省電力な設計なので,それでもDVDを一本見る間,バッテリはもつらしい。
 大きさは,タバコと比べる方法が昔よく使われたが,筆者もタバコをやめて2年になるので,比べようがない。

 迷ったあげく,鉛筆と比較してみた。薄くて小さいので本当に持ち歩ける。

 DVDはUSB2.0接続のマルチドライブでDVD-RAM,R,RWと,なんでも来い仕様である。NEC-Directでカスタマイズしてダイレクトに買った。メモリーは256MB増設して512MB,ハードディスクは60GB,無線LANはb/g/aのトリプル対応だ。手にあもりのないこうしろうは,動産保険にも入った(富山弁講座 手にあもりのない:手からものをよく落とすこと)。これで20万ちょっとはリーズナブルな値段であろう。
 うらやましい。いや,私が原稿書きに使っているマシンより遥かに高スペックなのだから,少し憎らしくさえある。

 そんなわけで,居間のディスクトップ・マシンの主たる利用者が,かずに代わった。かずは以前買ったマニュアル本『HSP2.55プログラム入門』を片手にHSP(Hot Soup Processor)の勉強に余念がない。

 サンプルコードを打ち込み,簡易的なテキスト・エディタを作っていた。

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  cls 1
  sdim buf,30000
  flg=1
  mesbox buf,640,440,flg+4                    (1)
  objsize 60,24
  pos 430,448
  button "LOAD",*file_load
  pos 500,448
  button "SAVE",*file_save
  pos 570,448
  button "END",*endbtn
  stop
*file_save
  dialog "txt",17,"テキストファイル"           (2)
  if stat=0 {
    goto *dlcan
  }
  strlen a,buf
  bsave refstr,buf,a                          (3)
*dlcan
  stop
*file_load
  dialog "txt",16,"テキストファイル"
  if stat=0 {
    goto *dlcan2
  }
  bload refstr,buf                            (4)
  objprm 0,buf
*dlcan2
  stop
*endbtn
  end

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 (1)のmesboxは,複数行入力可能なボックスを作り,(2)のdialogはファイル選択のコモンダイログを作成する。(3),(4)のbsave,bloadがテキストファイルの保存,読み込みを行う。
 ほんとに簡易的ではあるが,HSPではこんな少ないステップ(プログラムの行数)でエディタが作れてしまうのだ。