ほのちゃん(4歳)は,最近「パソコンするね」とPCの前に座り,勝手にログインしてシルバニアやアンパンマンのサイトでパズルなどをして遊び,終わったら,ちゃんとログアウトまでする。そして,私もパソコン使えるのよという自慢らしさをこらえ,当たり前よと澄ました顔をしている。しかし「ほのちゃん,何歳?」とたずねると,いまだに「3さい」と答えたりする。



 きっと誰かが「シルバニア(のページ)出して」とか「アンパン出して」といつもせがまれるのが嫌で,やり方をちゃんと教えたのだろう。こうしろうも「へぇー,ほのちゃんログアウトまでするがや」と驚いていたので,私でもこうしろうでもないとすると,いつもほのちゃんに「あれせい,これせい」と言われているかずに違いない。

 小学6年生の次男かずは,いつも兄こうしろうに「ちゃんとしろ」と叱られ,妹のほのちゃんには遊び相手を仰せつかっている。めったに怒らないところがかずの良いところなのだが,その反動か父には大変厳しい。

8月31日 かずがRIS2.0のチャレンジを行う。今日はインベンタボットのレベル2をやると言う。インベンタボットは,ローバーボットやアクロボットと違い動き回らない。「ロボット動いたらこわい。ほののところへ,こさせんといて」と叫ぶほのちゃんへの配慮だろうか。

 インベンタボット(レベル2)は手を握ると,体の向きを変えボールを投げるロボットだ。かずは,体を回転させる足と握手をする手(スクイーズアーム),そしてボール投げる手(スロワーアーム)を自分で作ると言い,どちらかと言うと面白みのない胴体と頭を私に作れと言う。父使いの荒いやつなのだ。



 足の裏である。プーリーで小さな輪が大きな輪を回すようにして回転速度を落としている。



 表である。大きな輪の回転を小さなギヤで受け,さらに大きなギヤを回すことで,ロボットがゆっくり体の向きを変えるようにしている。



 私が「ドビーめは屋敷しもべでございます」じゃなくて,かずのしもべとなって作った胴体である。スロワーアームを動かすために,かさ歯車,小さいギヤ,大きいギヤ,…と回転を伝えている。



 スクイーズアームは,タッチセンサーが押しこまれた状態になっており,握ると離れる仕様だ。



 私はしもべなので,簡単な頭を作る。



 これがスロワーアーム。ROBO Sportのスポンジボールを載せるのにちょうど良い大きさである。



 合体するとこうなる。モーターの回転でスロワーアームを後ろに押し込み,ゴムの力でボールを投げるので,ほどよくボールが飛ぶ。

 レベル2のプログラムの説明では,全ての処理が個条書きで記してある。
1)手を握るまで待機します。
2)ビープを鳴らします。
3)1秒間左に回転します。
4)2秒間アームを動かします。
5)1秒間左に回転します。
これを,そのままプログラミングしていけばよい。やりたいことを個条書きにできれば,すっとプログラムに落とせる。



 かずがサッサとプログラムを作るが,テストするとうまく動かない。「簡単,簡単」となめてかかり,組み立てマニュアルを良く見ておらず,配線が間違っていたのである。