10月13日が我が家の次男かずの12回目の誕生日である。今年は10月13日が体育の日なので,こうしろうの誕生日9月15日(敬老の日),ほのちゃんの誕生日11月3日(文化の日)と合わせて,子供たちの誕生日がすべて祝祭日となった。トリプルクラウンというかボウリングで言うとターキーである(3連続ストライクのことをなぜターキーと呼ぶのか,先日から妙に気になって仕方がない)。

 そのかずの誕生日プレゼントに,やはりマインドストームRIS2.0を買ってしまいました。



RIS1.0と違い2.0は日本語版なので,箱にも「ユニークなロボットをたくさん創ろう」,「プログラミング」と日本語でプリントされている。ユニークな発想で作ったロボットを自分の書いたプログラムで動かすことがマインドストームの醍醐味である。

 以前にも紹介したようにRIS2.0で大幅にバージョンアップされたのはプログラム開発環境である。複数のコマンドブロックをまとめたビッグブロックを使えば,手早くプログラムが作成できる。ライトセンサーの値や,これもRIS 2.0から使えるようになった変数の値も標準の開発環境からチェックすることが可能だ。

 チャレンジやプロチャレンジといった課題で作るロボットの作成手順を説明するチュートリアルも充実している。



 プログラムの送信に使うIRタワーもスマートになり,USB接続となった。



 マインドストームの頭脳RCXには大きな変化はないようだ。中を開いて調べてみたわけではないが,作成できるプログラムの規模から推測するとRIS1.0と同様に8ビットのCPUと32KBのRAMが搭載されているようだ。モーターなどをつなぐ出力ポートが3つ,タッチセンサーやライトセンサーをつなぐ入力ポートが3つあるのも従来どおり。

 残念なのは,ACアダプタを接続できなくなったことだ。RIS1.0では,ACアダプタをつないだ状態でゆっくり電池交換をしたり,同じパワーが欲しいときにACアダプタを使えて便利だったのであるが。

 セットアップの作業も日本語でガイドしてくれるので,かずに「今,何て言うた?」とたずねられ,「えーと,もう一回聞いてから」と翻訳する必要がない。楽なのだが,英語に比べて解説が長たらしく感じられる。



 来月で5歳になるほのがRIS2.0のCONSTRUCTOPEDIA(組み立て図鑑)をみて,かずに教えてもらいながら,ロボットを作る。「へぇー,5歳でもマインドストームができるのか」と見ていたが,すぐにやめてしまった。マインドストームの箱には,対象年齢12歳以上と書いてあるが,10歳以上程度の根気は必要なようだ。



 結局,かずが無限軌道車を作った。タッチセンサーやライトセンサーをつなぎテストしてみる。何度もやったことだが,日本語のガイドにのせられ,かずと一緒にひと通り,復習した。



 プログラム開発環境では,複数のコマンドブロックをまとめて,コピーする機能やヘルプの「これは何ですか?」機能が便利である。「これは何ですか?」をクリック後,コマンドブロックに移動しクリックすると,そのコマンドに対応したヘルプを表示してくれる。



 ひまな上に,疲れを知らないかずはとどまるところを知らない。同じような無限軌道車をRIS1.0とDROID Developer Kitを組み合わせて作った。同じロボットが2つ揃ったところで,かずが「あれやってみよ,あれ」と言う。かずの口は考えていることに,なかなか追いつかない。

 あれとは,RCX同士の通信のことだ。片方のRCXから赤外線のメッセージを送り,もう一方で受信したメッセージにより,処理を実行する。



 コマンドが日本語の方がRIS2.0のプログラムで,英語がRIS1.0のプログラムである。
RIS2.0からIRメッセージの送信でRIS1.0にメッセージ(1~255までの数字)を送る。RIS1.0では,RCXセンサーウォッチャーでメッセージの範囲(1 to 1)をチェックし,モーターの回転方向をセットした上で,モーターをオンにしている。これでメッセージを受信したロボットが前進する。

 複数のメッセージを送り,受信側がそれに合わせた動きをするようにプログラミングすれば, 2つのロボットをシンクロさせたり,共同作業を行わせることができる。

 「2つのロボットに何させようかな?明日もやろうね!」とかずがこの日のマインドストームタイムを締めくくった。