4月13日 VISION COMMANDのチャレンジをすべてクリアしたかず,今度はROBO Sportsのチャレンジをやるのだと言う。3歳違いの兄こうしろうに対してライバル心があるのかないのか,こうしろうがやらなかったことばかりやりたがる。ROBO Sportsはかなり前にかずが購入したMindStormsの追加キットで,スポーツをするロボットを作成する。

 ROBO Sportsのチャレンジには3種類X4レベルの合計12種類のロボット作成メニューが用意されている。バスケットをするDUNKOBOTS,アイスホッケーをするPUCKOBOTS,そしてボールを集めるGRABOBOTSの3種類である。

 DUNKOBOTSのレベル1を選ぶと,例によって英文が表示される。
The Challenges is to make robot that moves forward and stops.
It has catapult that can carry and shot a ball.

 かずも例によって「ナンテカイテアルガケ」状態である。「前に進んで止まるロボットを作ろう。ボールを運んで発射できるカタパルト付きのね」ともうひとつ力の入らない説明をする。レベル1はかなり簡単そうだ。

 続いて,Design Brief(デザイン仕様)を訳す。
Needs 1 motor to move forward and stop.
前進,停止にモーターが1つ必要である(そりゃ,そうだ)。
Needs 1 motor to operate the catapult.
カタパルト(発射台)の操作にモーターが1つ必要である(もっともだ)。
Uses 2 hand-held touch sensor switchs as controls.
タッチセンサーを2つ手に持って操作できるように(おっ,かずの好きなリモコンだ)。

 ROBO SportsもMindStormsの本体RIS(Robotics Invention System)に比べるとサービス精神が旺盛で,Design Briefの他にヒントまで用意されている。車の仕組みはConstructopediaの6,7ページを,カタパルトの仕組みは18,19ページを見ろというヒントに従いかずがロボットを作る。



 ヒント通りのカタパルトでは,うまくボールが飛ばなかった。スポンジボールが飛びやすいようにギザギザの部品を取り付けるとよく飛ぶようになった。工夫する余地があるというか,使用するボールに合わせて簡単に部品を取り替えられるところがMindstormsシリーズの利点だ。なにせLEGOなのだから。

 私はかずからゴールの作成を仰せつかり,「はい,はい」とこんなものを作っていた。



 「アレッ」とかずが声を上げる。プログラムを作ろうと,作成ボタンをクリックしたら,いきなり完成したプログラムが出てきたと言う。「どれ,どれ」とのぞくと,確かにプログラムは出来上がっていた。



 タッチセンサー1と3を押すと,車を動かすモーターとカタパルトを回すモーターが回り,離すと止まるだけの簡単なプログラムであるが,レベル1ではそんなプログラムも勝手に作成してくれるのだ。「さあ,プログラムにも挑戦しよう」と意気込んでいたかずは,肩透かしを食ってがっかりしていたが,リモコンでロボットを操作し,さんざん玉入れを楽しんで満足したようだった。

 私も一回やってみたら,面白かった。