考えているふりをする時やコサックダンスを踊る時に人は腕組みをする。あなたは腕組みをする時,どっちの腕が上になりますか?右手が上になる人は左脳の活動が活発な左脳派で,左手が上になる人は右脳派であると言われているようです。こうしろうと私は腕組みをすると右腕が上にくる自他ともに認める左脳派である。かずは左腕が上にくる右脳派だ。これ,本当に逆に組むのは難しいです。お試しあれ。

 そんな右脳派のかずはFlashをマニュアル本をたよりに勝手に自習して,一人で何か作っている。難しい漢字やアルファベットは読めないのであるが,「絵を見ながらやれば,できるよ」と細かいことは意に介さず,どんどん進んでいる。

submarine.html
(表示にはMacromedia Flash Player 6が必要です)

 上のsubmarine.htmlをクリックすると現れるウィンドウで,潜水艦をクリックしてみて下さい。浮上してきます。潜水艦をムービークリップにすると同時にボタン化して,クリックしたらActionScript(アクションスクリプト)で動き出すようにコントロールしている。なかなか,こうざらなことをしているのだ(富山弁解説 こうざら:手の込んだ,複雑なの意)。「かず,これ仕組みはわかっているの?どうしてこうなるか考えたことある?」と聞く。「わからん,うまくいかない時は少し考えるけど…,いっぱい作っていけば,そのうちわかってくんがいちゃ。」と達観している。ああ,この人はEVAアニメータをそんな風にして覚えたのかと感心した。ヒマだけは売るほどあるかずならではの学習法とも言えるが,「デザイン系のソフトってかずみたいに理屈なんか考えないで,使って覚えたほうがいいのかな」とこうしろうと二人で右脳派かずを少しうらやましく感じながら,我々は左脳派らしく基礎,仕組みと順を追って覚えていくしかないと確認しあった。右脳派,左脳派というがアプローチの仕方が違うだけでは,行き着いてしまえば同じなのかもしれないが…。

 筆者,Flashの経験はほとんどないので,この際一緒に覚えてやれと,こうしろうと共学関係を作ることにした。マニュアル本を読んで一人静かに勉強するのでもなく,どちらかが一方的に講義するのでもなく,交互に教えあうのである。初心者向けのマニュアル本をこうしろうか私のどちらかが声にだして読み,実際に操作して動作を確認する。それを聞きながら画面を覗き込んでいる側は「それどういうことけ,こうしたらどうなんがけ?」と質問を発し理解を深める。本を読み,即興で操作・説明するのはかなりつらい作業なので,セクション毎に役割を交代する。

 こんな勉強法で,フレーム(フラッシュの場合,1秒に12フレームを配置し,それは標準的なテレビのアニメーションと同じである),キーフレーム(画像が変化するフレーム),タイムライン(時間の流れ),シーン(タイムラインを分割するもの,映画のシーン1などと同様の意味)等のフラッシュの基本的な用語の意味と操作を理解し,単純なアニメーションの作成,すなわち開始の画像と終了の画像を作成しておき,モーショントゥイーンで変化する様子を自動的に作成する方法を,左脳派らしく嫌というほど確認し,この日の勉強会を終えた。