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2月24日 また,こうしろうの篭城の時期がやってきた。テスト前になると,日ごろ勉強しない分を取り戻そうと勉強部屋に立てこもるのである。ちょっと極端すぎやしないかと不安になるのであるが,テスト前の休日は食事時にしか部屋から出てこない。「平生から少しずつ勉強すれば」と言いたくなるのであるが,まあ,これもこの人のスタイルなのかとあきらめる。

 で,かずとMindStormsで遊ぼうということになった。チェーンブロックを作ろうということになり,どんな仕組みにしようかと相談するが,話が全然かみ合わない。妻の実家はモーターの販売やメンテナンス業を営んでいるので,チェーンブロックがある。かずと私がイメージするチェーンブロックは同じもののはずなのに「どうやって荷物を持ち上げる?」とか「移動の仕方は?」などと打ち合わせをしようとするが,会話が成り立たない。「かず,お前の好きなように作られ」と話し合いを断念する。

 夕食に顔を見せたこうしろうに聞いてみた。「かずと一緒にマインドストームしようと思って,相談しても全然話がかみ合わないんだけど,さあ」,「うん,そやよ。かずの発想は独特やから,一人で勝手にやらせとくしかないちゃ。」とあっさり。「やっぱり,今でもそうなのか。」かずは小さい時から,物の見方や考え方が私や妻と違っていた。何かわけのわからぬことを言って一人で納得している。素っ頓狂にしか思えない時もあれば,「ふーん,そうなのか」と妙に感心させられることもあった。もうすぐ5年生だし「相談しながら何か作れるかな」と思った私が間違っていた。かずはかずだった。自分に似ていないことが,さびしいようなうれしいような…。親というものは身勝手なものである。いずれにしても,かずがこうしろうのようにプログラミングに興味を持つことは当分なさそうだ。



荷物をフックに掛けてっと,



モーターでグルグルと巻き上げ,



シューと移動させる。

 かずが,わるのりしてジオラマにしようとレゴのおじちゃんを置いたので,チェーンブロックとしてはあまりに大きく,ロープウェイのようになってしまった。

 そうそう,ハリー・ポッターシリーズ3巻を読み終えて妙な自信をつけたかずは現在『経済のニュースがよくわかる本』(細野真宏さん著)を読んでいる。つい半年前まで,絵ばっかりの本しか読めなかったはずなのに,「本当に読んでわかるのか」と尋ねてみたい気もするのだが,一所懸命に読んでいるから放っておこう。