10月20日 先週に引き続き,かずとこうしろう,そして私の3人でドロイド・デベロッパーキットで遊んだ。今回も単に遊んでいるだけなので,CやNQCなどのややこしいプログラミングの話は出てこない。前回の67話で,レゴ・テクニックシリーズの手頃な価格で,組み立てを楽しめるものが減りつつあることを嘆いていたこうしろうであるが,夜中までドロイドで遊んだ後「ドロイド・デベロッパーキットは汎用的なレゴ・テクニックで,その上,エンジンが付いているものだ」と言い出した。

 レゴ・テクニックシリーズのバイクやヘリコプターなどのモデルは,普通のレゴとは違い,実物の動作の仕組みに近い動きをするように作られている。だから逆に,それでほかのものを作ることは難しい。こうしろうによると『レゴ・テクニック基本セット』というものがあったそうだが,「部品が少なくて,そんなに魅力的ではなかった」らしい。ドロイドは部品が600点以上もあって,モーターと光センサー内蔵のエンジン(マイクロスカウト)がついているのでいろんなものを作ることができる。「これ,面白いわ」と夜の11時を回っても熱中していた。中学生になっても,レゴ好きに変わりがないことに,なぜか安心した。

 こうしろうが宿題をしていたので,かずと私でレーダー車の製作を始めたのだがレーダーがうまく回らず,難儀していた。10時になってベットに入ったかずに変わって,こうしろうが製作を引き継ぐと,憎たらしいことにうまく動き出した。「やはり,こいつレゴ人だ。」



 マイクロスカウトに内蔵されている1個のモーターで,タイヤとレーダーを回している。ギヤをいくつか噛まして回転方向を変えているのはRIS(MINDSTORMS Robotics Invention System)と同じであるが,ギヤが太いので,RISのギヤより噛みやすい。RISよりも少し後発の商品である分だけ,ドロイドは細かいところが工夫されているようだ。電池を6本も必要とするRISに対して,マイクロスカウトは2本の電池で動き,小さくて軽い。これで,自分でプログラミングできれば言うことはないのであるが…。

 つづいて,こうしろうが変なものを作り出した。



最近のレゴ・テクニックシリーズで人気のある『バイオニクル』もどきだそうだ。私も負けずに変なものを作った。



 名前は『チュー』。ばかなことをして遊んでいると自分でも思わないこともないのだが,これが結構,楽しい。暗いニュースや難しいことの多い今日この頃,「子供と遊んでいる場合じゃない」などと言わず,子供と遊んで少し元気を分けてもらうのも良いかもしれない。