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4月21日 とうとう,基本情報処理技術者試験の受験日がやってきた。我が家から試験会場までは,バス-JR-路面電車とかなり長い道のりなので車で試験会場である富山大学工学部まで送っていった。緊張した面持ちで教室に向かうこうしろうを見送り,お受験パパの気分を十二分に味わった。

 午後の試験が終わる頃を見計らって迎えにいく。「どうやった?こうしろう」,「うーん,午後の最後の問題はほとんどヤマ勘で書いた。」やはり,午後問題を時間内に解くには少し経験が足りなかったようだ。でも,こうしろうの顔からは,午前,午後それぞれ150分の試験を受けきった達成感が感じられた。

 基本情報処理技術者試験午前問題の合格ラインは600点である。10点/1問で80問,800満点中,75%正解して午前試験はクリアとなる。午後問題も同様に600点以上取れれば,めでたく合格ということになる。結果発表は5月下旬,今となっては,楽しみに待つ以外に手はない。
 
 さて,近頃のMindStorms日記には情報処理技術者試験のネタばかり書いてきた。こうしろうはコンピュータにばかり興味が向いて,もう,MindStormsやレゴには興味がなくなってしまったのかと言うと,そうではない。彼は最近,『レゴの世界』という図書館には似合うけど,普通,家にはなかろうというレゴマニア向けの書籍を購入した。当然,近所の本屋にはなく,出版元の東京書籍に問い合わせてもらったが,在庫はない。東京書籍の人の「レゴジャパンにはあるのではないか」という話をたよりにレゴジャパンに電話をすると「まだあります」という返事。『東京書籍って教科書ばっかりではなく,こんな本も出していたのか』とこうしろうと私の中で,東京書籍の株がピューと急上昇したのは言うまでもない。

 いつの間にか,レゴワールド・クラブの会員になっていたこうしろうは「直販でレゴジャパンから買えるのだ」とレゴジャパンに注文書を郵送で送ったらしい。でっかい本が届いていた。なぜ,ネットで買えないのか,それ以前に,なぜ,レゴジャパンのホームページがないのか,疑問は残るのだが,いずれにしてもこうしろうは憧れの一冊を手に入れた。ほのちゃん(祝!幼稚園入園)に「この本さわったらダメ」と言う程,大切にしている。

 ちょっと,読んでみた。夢のある本だった。レゴの創始者はオーレ・キアク・クリスチャンセンさんという日本人には読みにくい名前のデンマークの大工さんであり,『子供には最高のものを』という信念のもと,木製のおもちゃを丹精込めて作っていたそうである。レゴ社は家族で経営されていて,オーレ・キアクの信念は息子ゴッドフレッド・キアク,孫のケル・キアクに受け継がれていった。legoにはラテン語で「私は集める」あるいは「私は1つに作り上げる」という意味もあるそうだ。

 木製のおもちゃが,おなじみのプラスチック製のレゴブロックに,コンピュータでプログラムを作りブロックで組み立てたロボットを動かすLEGO MINDSTORMSに,あるいは巨大なテーマパークであるレゴランドに発展していったのである。デフレで安く買える物が増えた今日この頃であるが,手間を掛けたものはより高価になり,子供に『最高のもの』を与えることは以前より難しいかもしれない。でも,レゴはいいなあと思う。他のおもちゃに比べて安いとは言えないが,輸入品の木製のおもちゃのように高くて買えないという値段ではない。かずは先月,トイザラスの在庫処分でレゴ・スターウォーズシリーズのモス・エスパ ポッド・レース,定価16,800円を5,600円で買った。



 自転車を買うつもりで,よけてあったお年玉を使ったので,自転車はこうしろうのお下がりで我慢することになったらしい。



 この小さなブロックが,デザインへ,テクノロジーへ,そしてアートへと子供達の創造力をかき立ててくれるのだと,ついつい磨き上げてから,デジカメで撮影しちゃいました。