ある夜,帰宅すると,3才になったばかりのほのちゃんがインターネットでアンパンマンの「ぬりえ」をして遊んでいた。器用にマウスをクリックしてリンクをたどったり,色を塗ったりしているのである。



 私は「こりゃ,なんじゃ」とびっくりしてしまった。以前から,こうしろうに「ほのちゃん,パソコン使っとるよ」とは聞いていたが,こうしろうやかずが手取り足取り,助けてやっているのだろうと思っていた。それが,自力でブラウザを立ち上げ,Xマークをクリックして閉じることもできるのだ。我が家の子供は,ことパソコンに関しては早熟気味であることは間違いないのだろうが「まさか,ほのちゃんが」と久しぶりにびっくりした。もともと,ほのは小学校4年生のかずを兄というより自分の仲間だと思っている節があって,かずのできることは自分もできると勘違いして,よく真似をしている。

 思い出して見ると,最初の子供こうしろうには,何かとこまめに手を掛けた。二人目のかずになると大分,手を抜いた。三人目のほのちゃんに至っては,私は何にもしていないかもしれない。でも,なんかうまいことなっているもんだなと感心してしまった。
 
 では,ほのに仲間だと思われている当のかずは最近何をしているかというと,工作・科学遊びである。図書館で借りてきた『ガリレオ工房の科学あそび』滝川洋二 編著,押田J・O 絵 実教出版という本にでている実験に夢中になっている。4年生はそんな年頃なのかもしれない。



太陽電池にステレオのミニジャックをつないだものである。ジャックをラジカセのマイク端子にさして,テレビのリモコンなどで赤外線の信号を送る。ラジカセからビィ,ビィ…というモールス信号のような音が聞こえる。見えないもの(赤外線)の音を聞くという実験である。



なんか変なものである。いらなくなったCD-ROMに天地に穴を開けたフィルムケースをボンドで接着する。上から風船をかぶせ,ボール用の空気入れで下から空気を送り風船を膨らませる。風船が膨らんだらCD-ROMを床に置き,指でちょっと押してやる。風船から出る空気でCD-ROMが浮き上がり摩擦が少なくなるのでスーッと進む。



次は,コイルである。エナメル線を巻いて電流を流すと磁力が発生する。磁石の上にコイルを置いて電流を流すとコイルがピョンと跳ねる。

 『ガリレオ工房の科学あそび』には結果が出やすい実験が多くのっているので,子供が楽しめる。おススメの一冊である。

 もちろん,かずはドロイド・デベロッパーキットにもはまっている。



まずはL3-GO Trainer Droid。スターウォーズに出ていたすぐ,やられてしまうロボットである



次が,Jedi Knight Droid。モーターでタイヤと後部についているレーダーみたいものを回す。前部のギヤを手で回すと,アームが物をつかみ上げるように動く。

 67話で作成したR2-D2 Astromech Droidと合わせると,Constructopedia(組立図鑑)に載っているモデルは全制覇である。

 ドロイド・デベロッパーキットの本体マイクロスカウトには4ビットのマイクロプロセッサ,14バイトのメモリー,9Vのモーター,そしてライトセンサーが搭載されている。RIS(Mindstorms Robotics Invention System)のRCXと組み合わせて,レゴ・ランプで光を送り連携させてみるのも面白いかもしれない。