どうも最近,作成するロボットもプログラムもマンネリ化している。

7月7日 「こうしろう,かず,もっと複雑なロボット作ってみようぜ」と第54話で紹介した『The Unofficial Guide to LEGO MINDSTORMS Robots』のChapter5に掲載されているロボット「Minerva, a Robot with an Arm」を作ることにした。ミネルバはローマ神話の知恵の女神だけあって,かなり複雑なロボットである。機能の概要はライトセンサーで何かを見つけ,それをアームでつかむという前回までのお片付けロボットの続編のようなものである。

 まず,こうしろうが駆動部を作る



いかにも「からくり」という複雑さである。複雑さに対して,「こんなもんぐらい」という意地が働くのかとても楽しんでやるという雰囲気ではなく,こうしろうは必死になってロボットを組んでいった。少し手伝おうかと言っても「ぼく,やる」と,とりつくしまがない。

 アームの作成に夢中になったのが,かずである。



左側の2つのタイヤがアームの役目をする。8個のかさ歯車の連携でアームを開閉する仕様である。

7月8日 昨晩10時までがんばったかずがロボット製作を再開する。手の届きそうな難しさがかずを熱中させている。

完成した。「すげー,やったー」とかずの感想はいつも,ボキャ貧である。



早速かずがリモコンでロボットを操作し,Minervaが翼を広げる。次に,ほのちゃんのおもちゃの野菜を並べ,お片付けロボットとしての機能を確認する。



キュウリはつかめるが,キャベツは手に余る。

 Minervaは走ってライトセンサーで何かを見つけ,つかむだけにしてはギヤの数が多く,仕組みも複雑である。きっと何か別の機能があるはずだ。それは次回,こうしろうがプログラムを打ち込むことで明らかになる(はずだ)。