5月26日 この日,中学に入って初めての中間テストを目前にしたこうしろうは,生まれて初めて4時間も勉強した。中学では,かなり長時間勉強するように指導しているようである。慣れないことをして,勉強あたりしたこうしろうは「疲れたから,今日はマインスドームやめとく。」とMindStormsタイムをリタイア。

 「勉強にも慣れが必要なんだな。勉強する習慣をちゃんと付けなければいけないかな。」などと妻に口走ったりしたが,「まあ,ぼちぼちで良いだろう」となるべく本人の判断にまかせるという我が家の方針(なんて立派なものじゃくなくて単に親のなまくらさかもしれない)を通すことにした。

 そんな中,お気楽かずは,チャンスとばかりに前回ラフスケッチでイメージを膨らませた『高床式無限軌道車With パワーショベル』の製作を進める。



このロボットの目的は,あちこち走り回ってボールを拾い集めることである。集めたボールを入れておくスペースができたところで今日はおしまい。

6月2日 先にロボットを作り始めたので,MindStormsの占有権を得たかずがロボットの製作を進める。(RCXがもう一台欲しくなってきた今日この頃である。)



かなり大仕掛けなロボットになってきたが,パワーシャベルのようなアームでボールを取り込むことが,まだできない。

6月9日 かずの『高床式無限軌道車With パワーショベル』が完成した。



パワーショベルでボールをポコッと胴体に取り込む仕様である。アームの回転スピードを遅くするために小さいギヤで大きなギヤを回すようにしている。ひとつ前の画像にあるスロープは,かえって邪魔なのではずしてしまった。かずはプログラミングはしない(やってみようという気持ちが全然ない)ので,動作の確認は『かずのリモコン』で行う。

 ひとつ問題があった。取り込んだボールを走っている内に,落としてしまうのである。「かず,落ちんようにブロックをつければいいがや,付けてみるちゃ」と言って斜めのブロックを穴の前部に付けてみたところボールをうまく取り込めなくなってしまった。「中につければ,いいがや」とかず。「あっ,そうか」と不覚にも感心してしまった。



かずは,いつも何も考えていないようだが,時折「ハッ」とか「へェー」とかいう言葉を発したくなるようなこと言う。

 目標を設定して,その通りにロボットを作るのは難しい。かずはこのロボットを作るのにトータルで5時間ほどかかった。次回はこうしろうの番である。こうしろうの目標は自動ボール回収機なので,勝手にあちこち走りまわり,ライトセンサーでボールをみつけ回収するようにプログラムしなくてはいけない。道のりは長そうだ。