8月15日 「最近,なーんマインドストームしとらんね」とかずがMindStormsをやりたそうに寄ってくる。「コマ回し機でも作るか」と言うと,早速MindStormsの箱を取ってきて製作を始めた。読者のみなさんはもうご存知だと思うが,かずは本当にコマが好きなのである。かずの自慢は両手で同時にコマを回せることだ。「学校でできるが僕だけや」と誇らしげだが,そんなレアなことが自慢でいいのかと父は思う。



 手動式のコマ回し機は,これまでに何度も作り直しては回転スピードの向上を図ってきた。

 今回は電動式のコマに挑む。まず,考えたのはコマの軸に小さな歯車を付け,モーターには一番大きな歯車を付けることである。「大きな歯車で小さな歯車を回せば,速く回る。小さな歯車で大きな歯車を回せば,力が強くなる」とかずは呪文のように唱える。これはうまくいった。

 フルオートでコマを回すには,もう一つ仕掛けが必要である。コマが高速に回転しはじめたら,コマをはなす仕組みであるが,これがなかなか難しく結局半自動式コマ回し機となった。



コマの下にレゴの板を置いて手で支え,良いころあいになったら,はなすという原始的な仕組みである。



レゴの板を支えているのが,かずの手である。



板を抜く。コマは勢いよく回っている



機械をどける。コマは回りつづける。

 グルグル回るコマを見ていると,何か引き込まれそうな感じがする。引き込まれないまでも,ついつい凝視してしまう。私も子供の頃はよくコマで遊んだ。鉄製のコマをビュンビュン回してぶつけ合い勝ち負けを競うというゲームを友達としていた。でも,こうして回っているコマを眺めていると,速く,強く回すという技やゲーム性よりも,回っていることそれ自体に何か人間を引き付ける力があるような気がしてならない。

 どうでしょう。お父さん方,たまにはお子さんと一緒にコマ回しでも。