4月21日 こうしろうが中学で『技術・家庭の資料集』をもらって来たので読んでみた。もちろん,電気や食品のページは,すっ飛ばして「情報とコンピュータ」という章を読む。内容は十分時代に即したものであった。コンピュータの仕組みから書き起こし,Windowsを始めとするソフトウエアについての解説,WordやExcelなどの定番のソフトウエアについて説明されていた。インターネットの活用方法,ホームページの作成からちょっとレトロなBASICによるプログラミング入門まで,内容は多岐にわたっている。

 うれしいことにMindStormsの開発者セイモア・パパート博士の手によるLOGOやMindStormsの姉妹品で教育用製品であるROBOLABが紹介されていた。RCXの写真もバッチリ掲載されていた。

 「こうしろう,やっぱ中学は凄いな。小学校と違っていろんなことやるがいな。これだけ,一年間でやると結構,密度濃いな。」小さな誤解があった。「ちがうよ,それ三年間ずっと使うが」とこうしろう。「アヘ」と肩を透かされた。コンピュータの世界は今更言うまでもないが秒進分歩である。現在,不可能と思われることが,一年後に当たり前になってしまう。三年後の未来が予測できない。

 刻一刻変化しているものを静止画にして全体像を描くことは難しい。コンピュータ教育では普遍的な仕組みや考え方だけでなく,旬の技術やソフトウエアについての解説もしなくてはならない。編者の苦労がしのばれるが,それを時代遅れにしてしまうような変革が,いつもすぐそこに迫っている。筆者もアプリケーションソフトを開発したり,ソフトウエアの解説書を書いたりしているが,リリースした時点から即,陳腐化が始まることが悩みの種である。

 こうしろうはこの『技術・家庭の資料集』に刺激されてか,封印されていた『ゲームで挑戦!Visual Basic …』という本のページをめくっていた。この本のことは以前のトップページに書いていたのだが,ある意味でこうしろうがMindStormsを始めるきっかけになった本である。「Excelでも,プログラミングできるの知っとる?」とこうしろうに声をかけ,ExcelからVisual Basic Editorを立ち上げ,ユーザーフォームを作成しVBA(Visual Basic for Applications)で簡単な計算をするプログラムを書いてみせた。「手軽にプログラミングできるでしょ,気が向いたらやってごらん」とオススメした。

 この日の晩,私は小学校のPTA活動で外出していたので,こうしろうとかずが前回のジオラマ大作戦の続きを進めた。



踏み切りはこうしろうが作成し,電車はかずが作った。踏み切りはモーターで開閉し,電車はゴム動力で進む。でも,車体が大きすぎて輪ゴム一本ではレゴの板の上を走り抜ける力がない。かずはゴム動力にこだわっているが,次回モーターで動くように作り直さざるを得ない。そして,センサーで電車が来たことを検知し,踏み切りが降りるようにすれば完成だ。

 あっ,それからかずはゴム動力の車も作成するらしい。