11月18日 おもちゃ屋を2軒回った。別におもちゃを買いに行ったわけではないのだが、新装オープンした電気店にストーブを買いに行ったら、おもちゃのコーナーがあったり、CDを借りに行こうとしたレンタルショップにおもちゃ屋が併設されていたりして、子供たちがおもちゃ屋になだれ込んだのだ。どちらのおもちゃ屋にもMindStroms1.5英語版が置いてあった。数週間前にはどこに行ってもカタログだけという状態だったのに、あっという間に行き渡ったようである。

 12月初旬には、いよいよMindStorms2.0日本語版が発売される予定である。MindStormsでロボットを作る子供たちが増えると思うと、楽しい気持ちになってくる。「もし、私で教えられることがあれば、いつでも教えに行きまっせ」という気分である。そう言えば、私は今年から小学校のPTA活動で、コンピュータ教室なんぞもやったりしているのであるが、子供達相手に『MindStormsでロボットを作ろう』なんていうワークショップ形式の講座ができればいいなと思う。しかし、MindStormsを何台も揃えるとなると予算面で難題だ。

11月19日 こうしろうとかずがロボット製作を進める。私は『見てるだけ~』だ。こうしろうは前回途中まで作ったロボットをあきらめ、一から仕組みを考えなおすことにしたようだ。



箱に登った後、どうやってロボット全体を持ち上げるかを思案中のようだ。かずはこうしろうが、一旦モーターや本体を手放したのをいいことに、自分のロボットにモーターを取り付け動かしてみている。



でも箱を乗り越えるまでには至らない。



 意外に、この箱はこうしろうとかずの前に大きな壁となって立ちはだかってしまった。でも今回は自分の力だけで乗り越えて欲しいと願い、手も口も出さない傍観者を決め込んでいる。だって、かずを手伝い、ひょっとして成功したりすると、こうしろうが「お前まっで、とうさんにやってもらったくせに」(富山弁解説 まっで:まるで、ほとんどの意)と口を尖らせるのは目に見えているし、こうしろうを手伝うと、かずが「にいちゃん、ばっかし」とひがむに決まっているのだ。

11月25日 かずのロボットは箱を登りそうな雰囲気であった。



しかし、雰囲気だけだった。かずはこの重厚長大型ロボットに見切りをつけ、基礎研究に戻ることにした。今度は、はしごを登る仕組みを研究中である。

 その結果、基礎研究に注力していたこうしろうに、モーターが返ってきた。こうしろうは基礎研究を続けるなかで、『デモ』という名の部品を開発した。デモはモーターと同じ形・同じ大きさをした部品(もちろん、レゴのブロックで作ってある)である。この模擬モーターがあれば、かずがモーターを使用中であってもロボットの開発を続けられるのである。毎度親バカで恐縮であるが、この模擬モーターを作るというこうしろうの工夫には、拍手を送りたい。

 こうしろうのロボットは結構いいところまで行った。



スケールを拡大し、後ろに転ばないように補助輪をつければ登るのではないかと期待が持てる。

 しかし、登ったあとは降りなくていけないのだ。まだまだ先は長い。読者のみなさんにお願いがある。もし、よろしければ奮闘中のこうしろうとかずに応援のメールを頂きたい。メールの宛先はkane@p1.tcnet.ne.jpです。なにぶん本人達は小学生ですので、応援・励まし・アドバイスのメールのみお送りいただきますよう父としてお願い申し上げます。