もしお気づきの方がいらっしゃればうれしいのですが、筆者は『日経ソフトウエア』の誌面で連載を開始しました。誌面では「業務アプリケーション開発」という地味なネタをいかに楽しく読んで理解していただくかをテーマとしています。ぜひ立ち読みでも坐り読みでも構いませんので、ご一読いただければ幸いです。

7月15日 「今日はどんなロボット作ろう?」と迷っている私達3人に、妻が「腕立て伏せするロボットを作ったら。」と声をかけた。腕立て伏せなんて…と、戸惑っている私を尻目に腕立てロボットの作成準備が進められた。小学生にとって腕立て伏せは憧れの運動であるようだ。こうしろうもかずも、たまに腕立て伏せをする。もっとも、しばらくしか続かないが。その困難さが憧れにつながっているのかもしれない。以前、ある友人に「どんな運動が体に良いのか?」と聞いたところ「腕立て伏せ」と彼は答えた。その理由は「肺の機能を高める」ということだった。子供にも良いらしい。腕立て伏せが10回も続かなくなった中年真っ盛りの父としては『らしい』としか言えない。

7月29日 腕立て伏せをするロボットの外観がウド鈴木に似ているという理由で、こうしろうにより頭を緑色に変えられた腕立てフセマンは『腕立てウドマン』に改名され、ほぼ完成した。



体と腕立て伏せ運動をする機構部の連結が難しかったが、そこはレゴ人の長年の経験で対処したようだ。「タッチセンサーを付けて回数を数えよう」と言うこうしろうに、『カウンターウォッチャーを使って、回数によって腕立てのスピードを変化させよう』と私が答えてプログラムの仕様も固まった。



8月13日 腕立てウドマンのプログラムを作成しテストしたが、タッチセンサーがうまく押せず、ウドマンはプロレスラーのような勢いで腕立て伏せを延々と繰り返した。タッチセンサーとそれを押す部分を近づけすぎると腕立て伏せ運動の邪魔になるし、離しすぎるとセンサーが感知したり、しなかったりして正確に回数をカウントできなかった。タッチセンサーを押すシャフトの先にブッシュをつけるというこうしろうのアイデアで動作はなんとか安定した。





 カウンターが0の時、つまりスイッチを入れた直後にパワーを6にセットしモーターを回す。タッチセンサーが押されるたびにカウンターに1を加え、15回腕立てをしたらパワーを4にダウンする。ウドマンの体は結構重たいので、パワー4だと体を持ち上げるのに時間がかかり、あたかも疲れてきたようなリアルな動きを表現できる。30回で終了だ。中学生並みの体力かな?