こうしろうと接していると「こいつ本当に小学6年生なのか」と思うことが時々ある。こうしろうは背がなかなか伸びないので黙っていると3年生ぐらいにしか見えない。しかし、喋りだすと大人のような会話をする。私はこの『MindStorms日記』を日経ソフトウエア編集部に送る前に、「この内容で送って良いか」とこうしろうに原稿を読ませることにしている。幸いなことにダメ出しされたことはいまだない。

 第22話の原稿に『一触即発』と書くべきところを間違って『一発触発』と書いていた。それを見たこうしろうから「これ、『いっしょくそくはつ』の間違いでないけ?」と指摘された。「はい、そうです。ありがとうございました。」とおどけて答えながら、「やばい、このままだとこうしろうの作文に『ここがおかしい』とか『この辺、書き直せ』などと偉そうに言うことができなくなってしまう」と冷や汗タラリであった。また、最近はパソコンの自作を検討しているようで、「CPUはAMDのAthlon 550MHzでマザーボードはAOpenの・・・で、全部で9万5000円か、高いな」などと電卓はじいている。そうかと思えば、夜眠る時には幼少の折からご愛用のアンパンマン枕が手放せない。子供と大人の境はどこにあるのだろうか。(「アンパンマンの枕は置いてあるだけで、僕はもう使っていない」-こうしろう談)

6月10日 何を作ろうか迷った私達はMindStorms関係のページをネットサーフィンした。Jin Satoさんの『MindStorms情報局』には投稿作品の画像がたくさん掲載されている。かずは「すごい、すごい」と言いながら、ディスプレイにくぎ付けだ。MindStormsに、はまっている人は多いようだ。「良い作品ができたら、投稿してみよう」とこうしろうと私は意気軒昂だ。

 結局、首振り扇風機を作成することになった。「どうせなら、世界最小扇風機にしよう」とこうしろうが作った扇風機の画像である。



 モーターやギヤが大きいので(ギヤが大きくないと、うまく首が振れない)、世界最小なのはプロペラだけである。もちろん実用性は全くない。次の画像は、かずが作った世界で二番目に小さい扇風機と並んで首を振っているところである。



首振りの仕組みは五十川芳仁さんの著作『レゴのしくみで遊ぶ本』のパクリである。そういえば五十川さん、先日『トゥナイト2』に出演されていた。MindStormsも昨今のロボットブームの中、教育向け・マニア向けから一般化への道を歩んでいるようだ。