第19話に誤りがありました。URLの国を表すnlがネーデルランドかネザーランドかという話の中で、ネーデルランドがネザーランドに変わったような表現をしてしまいました。また、ネーデルランドは「ド」で終わるのではなく「ト」で終わる。つまり『ネーデルラント』が正しい表記でした。

 オランダ語で和名『オランダ』は、今も昔も『ネーデルラント』であり、英語では、ずっと『ネザーランド』です。複数形ですから『ネザーランズ』がより正確です。さて、この誤りを指摘してくださったのは、恩師XX学院大学仏文科S.U.教授です。せっかくですから、原文を掲載します。

連載は相変わらずとても面白い.第19話の途中に出てくる nl は,もちろん,現地の人たちが(オランダ語で)「ネーデルラント」と言っている国のことだね.正式名称は Koninkrijk der Nederlanden「低い土地の王国」だそうだ(英語では Kingdom of Netherlands).なお,「ネーデルラント」はフランス語では「ペイ・バ」Pays-Bas(pays は「国」,bas は「低い」という形容詞).日本語の「オランダ」は,Holland という有力な地方の名前のポルトガル語 Olanda が日本に伝わったものらしい.

持つべきものはネットにつながったPCと面倒みの良い先生である。卒業後、17年経った今でも教えを受けることができる。関西の山手にあるXX学院大学仏文科の学生諸君!S.U.教授の授業には出るべし。授業に出れなくても、私のように飲み会には出席するように。生涯学習コースに組み入れてもらえるかもしれない。

 さてさて、MindStorms日記。今回は、こうしろうがきっぱりと「ロボットアームを作ってみたい。」と決意表明して、新プロジェクトが始まった。

5月13日 こうしろうがアームの部分を開発し、私はアームを載せる車を作成した。



ギヤを背中合わせに配置し、プーリーでモーターの回転を伝えアームを開閉させる仕組みだ。モーターの回転をギヤで伝えるとアームを締めすぎてロボット自体を壊してしまう危険性がある。プーリーだと空回りしてくれので壊れにくい。さりげなく、プーリーを使ったこうしろうに進歩の跡が見受けられる。車に載せるとこんな感じだ。



5月20日 先週、作成したロボットにどうも納得がいかないこうしろうと私がロボットの改良に着手した。「見た目がかっこよくない」という点と「高いところの物しかつかめない」という欠点を確認し作業に入ったが、どうもこうしろうとかずの機嫌が良くない。一触即発の雰囲気である。こんな時は、父が音頭を取って作業を進める。「こうしろう、こっち直して」、「かずは、そこ」という具合に。無事ロボットは改良された。



RCXの前方にアームを付け、アームを開閉するギヤも大きなものに変更した。動作は安定し、見栄えも良くなった。

6月3日 ロボット・アームのプログラムを作成する。今回のロボットはタッチセンサーでリモート・コントールする。こうしろうの考えたプログラムの仕様は以下の通りだ。

1. RCXのRUNスイッチを押すと、ロボットが走りだす。
2. タッチセンサー1を押すと、停止し目標物をつかんだ後、バックする。
3. タッチセンサー3を押すと、つかんだものを放す。

この仕様を基に作成したプログラムが下記である。



 私はこの『MindStorms日記』を書くために、こうしろうがプログラムを作成する傍らで、ノートにプログラムを書き写している。だが、今回は間に合わず、保存したプログラムを後で書き写した。こうしろうのプログラムを作成するスピードが、私の「私にしか読めないメモ」を記述するスピードを上回ったのである。確かにこうしろうは腕を上げた。

 プログラムをRCXにダウンロードし、かずがテストを行った。



水筒をしっかりつかみ、移動後放した。



リモコン・ロボットもゲーム感覚で楽しめるので面白い。かずはまた、はまってしまった。