今回はこうしろうの弟かずのマインドストーム日記をお送りしたい。サブタイトルがちょっと長い。サブタイトル「ぼくには、モーターもセンサーもいらんちゃ。プログラムやとか何にすんがい。輪ゴムで動かすがいちゃ。」(標準語に直すと、「ぼくには、モーターもセンサーもいらないよ。プログラムなんて何にするんだよ。輪ゴムで動かすんだよ。」となる)

3月25日 またレゴの本を買った。以前、こうしろうには『MindStormsで遊ぼう』を買い与えた(第12話参照)。その時、かずになにも買ってやらなかったことが気になっていた。それで今回は『レゴのしくみで遊ぶ本』五十川 芳仁著(ソフトバンク・パブリッシング発行)をかずに買い与えた。この本の良いところは、写真がふんだんに掲載されており(というよりも全ページ写真だらけ)、文字を読まなくてもレゴで作る機械の仕組みが理解できる点だ。また巻末の「保護者の方へ」という五十川さんのメッセージが暖かくて良い。エンジニアでテクニカルライターの五十川さんが、実は優れた教育者であると感じられた。何事も極めれば・・・ということか。

 かずはまず、この本にでていた「輪ゴムで車を走らす(ゼンマイ型)」を真似て車のシャーシを作った。



写真左上のレバーをくるくるっと回すとゼンマイのように輪ゴムが巻かれ、手を離すとビューンと走る。かなりのスピードで本当にビューンと走るのだ。このシャーシにデコレーションを施したのが下の写真である。



かっこいい!(か、どうかはみなさんの判断にゆだねたい。)

 かずの「恐るべし」なところは、本にのっている写真を一瞥しただけで記憶に焼き付け、スルスルッと同じ物を作ってしまうところだ。よく見て考えながら作っているのではない。このような映像をそのままパッと記憶してしまう能力は小さい子に特有のものかもしれない。

3月31日 こんどは、ゴム動力のオリジナルな車を作成した。

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 かずによると「ぎったんする車」だそうだ。「ぎったんする」は富山弁ではない。かずの造語である。この車はゴムの力で「行ったり来たり」する。その様を、シーソーの「ぎったんばったん」になぞらえ、「ぎったんする」と表現したのだ。なお、前輪(小さい方の車輪)に付いているバネはサスペンションだそうだ。これも『レゴのしくみで遊ぶ本』で学んだテクニックだ。