2月5日 いつものマインドストーム・タイムが30分遅れでスタートした。「フォークリフトを作ろう」ということになり、こうしろうと私でフォークの部分を作成した。かずはRCXとモーターが空いているのをいいことにひとりで車を作っていた。でも、走らせるとタンスにぶつかり大破した。かわいそうだが、ヘリコプターのプロペラを最速で回すプログラム(第11話参照)がRCXにロードされていたのだから仕方がない。



2月6日 インフルエンザの季節ということで自主的に外出を控えたこうしろうとかず、私の3人で昨日のフォークリフトを完成させようと作業を始めた。たっぷり時間がある上に、こうしろうが眠たくないので絶好のチャンスである。やはり、時間をかけると良いものができる。



フォークを持ち上げる仕組みにレゴブロックの船のロープを巻き上げる部品を使っているところがミソである。

2月12日 フォークをコントロールするために、タッチセンサー取り付ける。



荷物を載せたら下部のタッチセンサーが感知し、モーターがロープを巻き上げる。上部のセンサーにぶつかったら停止する仕様である。

2月13日 この日は大学のゼミの同窓会に出席するために朝から大阪に向かった。懐かしい友人の顔を思い出すのに3時間という移動時間は十分過ぎる時間だった。同窓会会場に現れた恩師○○○○大学文学部仏文科S.U.教授は17年前と全く同じスタイルで口元に笑みをたたえていた。S.U.教授は私の目標である。聞けばこの『MindStorms日記』を愛読して頂いているということで、誠に有難い。でも、髪型はちょっと変だった。フランスで流行っているのだろうか?

 近況報告や昔話で盛り上がった後、メールアドレス交換会がはじまった。40歳へのカウントダウンにあと1ビット(ビット:コンピュータが扱う情報の最小単位。オンかオフかつまり1か0かを表す)しか必要としなくなった仏文科卒の旧友たちが、ほとんどみなメールアドレスを持っていることに、なんとなく勇気づけられた気がした。

 大阪へ行ったいついでに、関西最大の売り場面積を誇る書店ジュンク堂へ寄ってきた。マインドストームに関する書籍が棚の一角を占めているさまに、田舎者ライターは驚いた。その中から、『MindStormsで遊ぼう』(毎日コミュニケーションズ発行、石田 豊/たかしま てつを共著)を購入した。大学の図書館なみに書籍が並んでいる様子は壮観であったが、マインドストーム関係の書籍が置かれている棚を見つけるのにかかった時間を考えると、インターネット・サーバー上のオンラインショップとどっちが便利なのだろうか?

 22時数分前に帰宅し、『お好み焼きせんべい』やら『たこ焼きせんべい』などの関西お笑い系土産と一緒に「これもお土産。」と『MindStormsで遊ぼう』をこうしろうに手渡した。今、こうしろうは毎日この本を読んでいる。『こうしろうのMindStorms日記』の未来は明るい(かな?)。さて、私もこの本で勉強したことがある。モーターの回転スピードを設定するSet Powerコマンドや回転方向を決めるSet Directionコマンドを、モーターをオンにするOnコマンドのあとに繋いでいたのだが、モーターをオンにする前に設定するやり方が、RCXコードの「定石」であるということだ。『MindStormsで遊ぼう』は通り一遍の解説書ではなく、知恵とMindStormsに対する愛情に満ちた良書であると思う。