第4話で作成したロボットは結局、曲がらなかった。こうしろうと私でライトセンサーのbright側とdark側の数値を色々といじった結果、テストシートの黒い所にくると「ウィーン」とうなって、いじいじしている。

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(結局、曲がらなかったロボット)

「グリップが強すぎるんや」と、こうしろう。そう、大きなゴムのタイヤの四輪車は曲がるはずがなかったのである。

 10月11日 今日はこうしろうに課題を出してみた。「ライトセンサー付きで、曲がれる車作ってみられ。そんで、大きな紙にマジックで黒い丸いっぱい書いて、それをよけながら走るようにしてみんまいか。」(富山弁解説:「みんまいか」は富山湾にしか生息しないめずらしい“いか”ではない。Let's(~してみましょう)という意味だ。富山湾のめずらしい“いか”は「ほたるいか」である。)

 こうしろうがロボットを作成していく。後輪はそれぞれモーターにつなぎ、前輪には滑りやすいようにプラスチックのタイヤを使う。「曲がりやすいように前輪1個にして三輪車にすっか」と結果がでやすいようにアドバイスする私はやはり過保護な親か。とりあえず、三輪車ができ上がった。

 10月12日 「三輪車をかっこよくしようぜ。」レゴの宇宙シリーズの部品を三輪車に付けていく。私も童心に帰って「これ、かっこいいやろ?」と疑問形であるが、反論を許さずブロックをはめていく。親が子供の目線におりていくと子供も活性化する。こうしろうとかずが競い合ってデコレーションをほどこしていった。こうして、三輪車は月面のクレーターを避けて走る月面探査機に格上げされた。

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 10月14日 黒い丸をたくさん書いてオリジナル・テストシートを作成しようと模造紙を探すが、昨日まで置いてあった場所にない。「おーい。模造紙どこやった?」、「汚いから捨てたよ」と当たり前のように妻が言う。ここから、お決まりの夫婦喧嘩が始まった。

「だれが俺のもん勝手に捨てていい、いうた。」
「だってほこりかぶっとって、汚なかったもん。」(妻:言い訳モード)
「ほこりかぶっとんが、俺のせいか。」(怒!)
「ずっと、ほっぱってあったからいらんがやと思ったが。」(妻:逆切れモード)と
「使おうおもとったがいぜ。ええい、だらめ。」
(喧嘩になると、富山弁のきたなさが一層際立つ。)

 こうしろうが「こりゃ、いつ終わるがいや」という顔をして見ているので、今日は早めに切り上げた。『子はかすがい』である。結局、大きめのカレンダーを2枚張り合わせ、その裏に黒マジックと青マジックで大きな●を、こうしろうとかずがたくさん書いた。そこがクレーターだ。

 さて、三輪車改め月面探査機はクレーターを避けながら走ることができたのか?それは次回のお楽しみである。