写真や画像といったビッグデータの保存・加工に特化したクラウドサービスが注目を集めています。スマートフォン向けに最適化されたサービスが登場するなど、種類も充実してきました。

 米フェイスブックは2012年9月、スマホ向け写真共有サービスを手掛ける米インスタグラムを買収しました。買収額は7億ドル(約600億円)を超えるとみられています。楽天も米ピンタレストに出資し、グローバル展開を強めるなどネット業界の動きが活発です。

 写真共有サービスは投稿された写真にコメントを書き込んだり賛同したりする機能を備えており、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の一種といえます。ただ特徴的なのは手軽に写真を加工できたり、利用者独自のデジタルアルバムを作ったりといった、写真に特化した機能を備えていることです。フェイスブックやツイッターといった既存のSNSに飽き足りない人の人気を集めています。

 なかでも代表格はインスタグラムのスマホ向けアプリでしょう。「Instagram(インスタグラム)」の特徴は何と言っても、加工機能の豊富さ。取り込んだ写真を古めかしいイメージにするといった操作をワンタッチで実行できます。フェイスブックやツイッターなどとの連携もボタン1つでできます。

 ピンタレストの「Pinterest」も写真共有サービスの1つです。気になる写真を取り込み、ボードに貼り付けていくことで、自分好みのアルバムを簡単に作れるのが売りです。

 発展途上のサービスですが、ネット企業が見込み客にアプローチする手段にはなり得ます。