写真●PowerTOPの実行画面
写真●PowerTOPの実行画面
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 米IntelがLinux向けに開発したオープンソースの省電力ツール。CPUの省電力機能の動作状態やハードウエアの電力消費の状況などを集計できる。取得した情報の解析結果を基に、無駄な消費電力を抑える設定を提示する機能も備える。

 情報の取得には、OSがハードウエアの電源を管理するための標準仕様「ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)」を使う。監視時間はデフォルトで5秒間だ。2011年1月5日に公開された開発版「PowerTOP 2.0」では、Linuxカーネル2.6.31から搭載のイベント取得機能も利用する。

 PowerTOPを起動すると、CPUの電力消費の状態やCPUに負荷をかけているプログラムの一覧が表示される(写真)。画面下段には、消費電力を抑えるのに効果的な設定が提示される。サウンドやネットワークコントローラの電源管理機構を有効にするといった内容だ。

 省電力ツールの定番として、Linuxの各種ディストリビューションにパッケージが用意されている。例えばUbuntu 10.10の場合、端末の画面から「sudo apt-get install powertop」と入力すればインストールできる。利用には管理者権限が必要なため、「sudo powertop」コマンドで起動する。