仮想化技術を活用してリモートデスクトップを実現する仕組み「VDI」(Virtual Desktop Infrastructure)に使われる、オープンソースのプロトコルである。

 サーバー上の仮想マシンにOSをインストールしておき、その仮想マシンのデスクトップ画面を、クライアントPCへ効率よく転送することを目的に開発された。デスクトップ画面だけでなく、音声やUSB接続デバイスのデータなども転送する。またマルチディスプレイへの対応も図ってある。

 元々はイスラエルのQumranet社が、Linuxベースの仮想化技術「KVM」と共に開発していた。Fedora 12から対応パッケージの配布を開始している。2010年11月末時点の最新バージョンは0.6.3である。さらに最新のFedora 14 ではディストリビューションに標準搭載され、ユーザーにとって利用しやすくなった。