Linuxのトラブル解析用ソフトの中でも“定番”と言えるソフト。メモリーの不正利用やメモリーリークを検出する機能を備える。メモリー不足によるシステム停止などの原因を探る際に役立つ。

 CPUのエミュレータ上で動作し、メモリーリークなどを詳細に検出する仕組みになっている。x86系プロセッサからARMプロセッサ、PPCプロセッサなど幅広いCPUに対応する。

 ただしエミュレータ上で動作するために、処理が緩慢になりやすい。例えば「タイムアウト処理を含む検証時には、アプリケーションのタイムアウト値を拡大する」というように、Valgrindの遅延を考慮した措置が必要になることもある。