ソフトウエアのリビジョンやソースコードの変更管理に使われている「バージョン管理システム」の1種。バージョン管理に必要なリソースを中央リポジトリが管理する、クライアントサーバー型のアーキテクチャを採用している。

 Subversion以前に広く使われていた「CVS」に比べると、複数ファイルの取り扱いが簡単になり、ファイルの移動・名称変更にも対応するなど、さまざまな改良が施されている。また、HTTPの拡張プロトコルでファイル操作やファイル管理を可能にするWebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)を用いたバージョン管理システムを構築できる。HTTPサーバーを経由しWebDAVプロトコルを用いて、SubversionサーバーとSubversionクライアントが通信するという形態になる。

 Subverionのおもなクライアントに、コマンドラインで使う「svn」がある。その他、WindowsやMac OS X、Linux向けのGUIツールや、Webブラウザ上で使えるツールなどさまざまなものが用意されている。